Box Shuttle標準ツールは、多くの組織で広く使われているソースツールからデータを移行できるセルフサービスのテクノロジーです。 これらのさまざまなツールは、Boxと構造が類似しているため、移行するためのデータ変換が少なく済みます。
Boxのコンテンツ移行テクノロジーの詳細については、Box Shuttleの概要を参照してください。さらに読み進めて、Box Shuttle標準ツールの特定の機能の詳細についてもご確認ください。
Box Shuttle標準ツールは、次のような場合に最適です。
- サポート対象のソースシステムのいずれかにコンテンツが存在する
- ソースコンテンツの権限について再検討する必要がない
- フォルダ構造を変更する必要がない
- 複雑な要件やカスタムメタデータの要件が存在しない
- コンテンツ移行を実行可能な社内リソースが存在する
ソースツール
Box Shuttle標準ツールを使用すると、さまざまなオンプレミスおよびクラウド共有ツールのコンテンツをBoxのコンテンツクラウドに移行して一元化し、セキュリティ、コラボレーション、統合機能をすべて活用できます。 Box Shuttle標準ツールでサポートされるソースシステムは次のとおりです。
オンプレミスのストレージ | クラウド共有ツール |
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コンテンツをBoxに移行するときは、管理者または共同管理者としてBoxにログインしていることを確認してください。 ファイルサーバーなどのオンプレミスシステムから移行する際は、小さなWindowsアプリをインストールする方法でBox Shuttleを構成します。このアプリは、サーバーのバックグラウンドで実行され、データを分析および移行するためのアクセスを付与します。 クラウド共有ツールから移行するときは、管理者としてソースツールに対して認証するだけで、非常に簡単に構成できます。
権限のマッピング
Boxでは、ウォーターフォール権限モデルを採用しています。Boxへの移行における課題の1つは、ウォーターフォール権限と競合する他のシステムの権限との調整です。 Box Shuttleは、これらのソースシステムからBoxに移行することを目的に構築され、2つの権限モデル間の潜在的な相違点を解決するために役立ちます。 Box Shuttleでは、これらの相違点をどのように処理する必要があるのかを理解するため、次のような簡単な判断材料を提供します。
[Expand permissions (権限の拡大)]: このオプションは、フォルダ構造で上位のフォルダに対して既存の権限を持つユーザーに、サブフォルダとコンテンツの権限を付与します。 このオプションは、ソースツールでの権限が一時的なものである場合や、ウォーターフォール内に機密データがあまり保存されていない場合に適しています。
[Restrict permissions (権限の制限)]: このオプションは、フォルダ構造で上位の権限を持ちながら、フォルダ構造の下位のコンテンツやフォルダに対する権限を持たないユーザーを削除します。 このオプションは、移行対象に機密データが含まれており、アクセスを必要としない人にコンテンツを公開しないようにする必要がある場合に適しています。
[Skip files that have conflicts (競合しているファイルをスキップ)]: この移行ですべてのコンテンツに対して一律の判断を適用するのではなく、ソースツールでコンテンツを再編したい場合、そのようなファイルをBox Shuttleでスキップさせて、将来の差分同期で移行することが可能です。
コンテンツの所有権
Box Shuttleでは、コンテンツの所有権をソースシステムの所有者から、Boxでプロビジョニングされたユーザーとグループにマッピングします。 Box Shuttleは各システムの一意のメールアドレスに基づき、照合してマッピングを提案しますが、このマッピングは変更可能です。 また、ユーザー間でコンテンツを再度マッピングすることもできます。これは、元従業員や以前のグループによって所有されていたコンテンツをBox内で再度割り当てる必要がある場合に有用です。
ファイルレベルのメタデータ
Box Shuttle標準ツールは、ファイルの作成日や最終更新日など、標準的なファイルレベルのメタデータを自動的に移行します。 これには、カスタムのメタデータは含まれません。 コンテンツのユースケースに固有の「リテンション日」、「契約の種類」、その他のフィールドなど、カスタムデータを適用するにはBox Shuttleの管理対象移行サービスをご利用ください。
バージョン履歴
Box Shuttle標準ツールを使用すると、移行の一環としてコンテンツのバージョン履歴を移行するかどうかを指定できます。 多くの場合、バージョン履歴を移行することが望ましいです。 BoxのBusinessプラン (Business、Business Plus、Enterprise、Enterprise Plus) では、すべてのコンテンツを対象に、50以上のバージョン履歴を維持できます。
Box Shuttle標準ツールの使用
Box Businessプランのすべてのお客様は、無料でBox Shuttle標準ツールを使用し、最大10テラバイトまでデータを移行する権利があります。Box Enterprise Plusのお客様は、無料でBox Shuttle標準ツールを使用し、最大20テラバイトまでデータを移行する権利があります。
10または20テラバイトの権利を使い切った場合、Box Shuttle上級ツールを使用してさらに多くのコンテンツをBoxに移行できます。このツールを使用すると、上記の条件に一致する移行のほか、より高度な機能を利用できます。こちらの記事で概要をご確認ください。
移行を開始する準備ができたら、こちらの簡単なアンケート (英語) に回答すると、Box Shuttle標準ツールをご利用いただけます。