[Platformのアクティビティ] レポートを使用すると、組織のプラットフォームリソースの使用量をオンデマンドで監視することができます。 このレポートを使用すると、次のことが容易になります。
- リソースの使用量を自分自身で確認して、Boxのサポート窓口に問い合わせる時間と手間を節約する。
- Boxがユーザーの間にどの程度定着し、日常業務でどのように利用されているのかを正確に把握する。
- Box Platform上で開発された組織独自のアプリケーションの発展や成果を確認する。
- Boxへの投資効果を総合的に把握する。
- 最も頻繁に利用されている統合を特定する。
- 開発中のカスタムアプリの数を確認する。
レポートには、組織のリソース使用量がAPI呼び出し回数として表示されます (API呼び出しは、ユーザーがファイルのアップロード、ダウンロード、変更、またはアクセスを行うたびに発生します。 BoxでのAPI呼び出しに関する技術的な詳細については、developer.box.comを参照してください)。
このレポートは、すべてのサービスのリソースを集計します。つまり、Boxアプリケーション、サードパーティ統合 (Slack、Salesforceなど)、および組織が開発したカスタムアプリケーションすべてが集計対象です。 この情報を確認することで透明性が高まり、組織内でBoxエコシステムがどのように利用されているのかを把握できるようになります。
[Platformのアクティビティ] レポートのデータについて
このレポートには、次に示すさまざまなデータが表示されます。
- APIの呼び出し: App User/サービスアカウントごとに、承認リクエストやエラーを含む、API呼び出しの1日の合計数を測定します。 このレポートには、失敗したアップロード/ダウンロードは含まれません。 企業全体の合計数がアプリごとに表示されます。
- 月間アクティブユーザー (MAU): 社内のアクティブなPlatformユーザー (App User+サービスアカウント) の合計数が暦月単位で表示されます。 Boxでは、レポート対象期間内にAPI呼び出しを行ったApp User/サービスアカウントが「アクティブユーザー」とされます。
MAUは1日あたりの合計数を集計した値であり、各月の初めにさかのぼって計測されます。月初には0にリセットされます。 例えば、アクティブユーザーが月曜日に100人、火曜日に100人、水曜日に100人いたとします。 火曜日にレポートを生成すると、月曜日の合計がレポートされるので、MAUは100になります。 水曜日にレポートを生成すると、月曜日の合計と火曜日の合計が加算され、その合計数が両日の値になるため、月曜日のMAUは200、火曜日のMAUは200になります。 木曜日にレポートを生成すると、3日すべてのアクティブユーザー数が合計されます。そのため、月曜日のMAUは300、火曜日のMAUは300、水曜日のMAUは300になります。
なお、MAUは、Salesforce、Slack、カスタムアプリなどのアプリケーションごとには集計されません。
- ストレージ: App User/サービスアカウントごとに、保存済みコンテンツの容量をバイト単位で測定します。 複数のバージョンが存在するドキュメントについては、最終バージョンの容量のみがカウントされ、他のバージョンの容量はカウントされません。
- 帯域幅: アプリに関連付けられているサービスアカウントまたはユーザーアカウントによって使用された帯域幅をバイト単位で測定します。
- 課金対象: アプリケーションが「課金対象」かどうかを示します。 課金対象のアプリには、お客様の環境に固有の問題を解決するためにお客様が作成したカスタムアプリなどが含まれます。 お客様はそのようなカスタムアプリの使用に対して個別に支払いを行います。 課金対象でないアプリは、標準のBoxライセンスでカバーされます (ただし、標準ライセンスでカバーされるAPI呼び出し回数には制限があります)。
MAUを除き、いずれのレポートでも、Salesforce、Slack、Box Sync、カスタムアプリなどのアプリケーションごとに、使用量の内訳が表示されます。 これは、リソース消費量を調査することによって、新しいBoxサービスがどのくらいの早さでユーザーの業務に取り入れられているのかを確認したり、カスタムアプリからどのくらいのAPI呼び出しが実行されているのかを測定したりするのに役立ちます。
[Platformのアクティビティ] レポートに含まれる情報の詳細については、[Platformのアクティビティ] レポートのデータ列を参照してください。
[Platformのアクティビティ] レポートは、コンマ区切り値 (.csv) ファイルとして作成されます。 ファイル名の形式はplatform_analytics_run_on_YYYY-MM-DD__HH-MM-SS-[A|P]M.csv
となり、レポートが実行されるたびにルートのBox Reportsフォルダに保存されます。
[Platformのアクティビティ] レポートの情報とデータ列
[Platformのアクティビティ] レポートを使用すると、組織のプラットフォームリソースの使用量をオンデマンドで監視することができます。
[Platformのアクティビティ] レポートには、レポートのデータ列に加え、プラットフォームに関する以下の情報が含まれます。
Platformの情報 | 説明 |
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Enterprise名 | Boxの設定にある会社の名前。 具体的には、[Enterprise設定] > [カスタム設定] > [会社概要] にある [会社の内部表示名] フィールドの値です。 |
EID | Enterprise IDの略称で、Box内で組織を表す一意の識別子。 具体的には、[アカウントと請求] にある [Enterprise ID] フィールドの値です。 |
レポートの開始日 | レポート内の最初のレコードの日付。 レポートの終了日の1年前の日付とBoxのEnterpriseアカウントの開始日のうち、いずれか新しい方の日付になります。 |
レポートの終了日 | レポート内の最後のレコードの日付。レポートが実行された日の前日になります。 |
[Platformのアクティビティ] レポートのデータ列
データ列 | 説明 |
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日付 | Box Platformリソースを使用した日付。 |
メトリック | 使用されたPlatformリソースの種類。 値は以下のいずれかになります。
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アプリID | リソースを使用したアプリケーションの一意の識別子。 |
アプリ名 | リソースを使用したアプリケーション。 |
課金対象 | アプリケーションが課金対象かどうか、つまり、お客様の環境に固有の問題を解決するために作成されたカスタムアプリかどうか。 このようなアプリケーションでは、お客様による追加の支払いが必要です。 課金対象でないアプリケーションは、標準のBoxライセンスでカバーされます (ただし、標準ライセンスでカバーされるAPI呼び出し回数には制限があります)。 値は以下のいずれかになります。
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値 | [課金対象] の値が [はい] の場合は、その日に使用した分の金額。 |