ユーザーがBoxにアクセスできるデバイス数の上限を管理者が設定でき、新しいデバイスでBoxアカウントにアクセスがあったときに管理者とそのユーザーに通知を送信するログイン追跡機能をさらに強化し、モバイルデバイスまたはデスクトップデバイスからBoxにアクセスがあったときのセキュリティを向上させる新しいデバイス管理機能「デバイスの管理」を追加しました。
この機能を使用して、管理者は、ユーザーがBoxにアクセスできるデバイス数を制限し、信頼されるデバイスからのアクセスのみが許可されるようにできます。
デバイスの管理を有効にしたままBox Syncを使用できますか?
デバイスの管理を使用できるのは、どの種類のアカウントですか?
すでにアプリケーションの制限を使用している場合、どうなりますか?
デバイスのBoxアプリを削除した後に再インストールするとどうなりますか?
デバイスの管理とは?
デバイスの管理では、Enterprise管理者が、企業が管理するユーザーのBoxアカウントを特定のモバイルデバイスまたはBox Syncクライアントに関連付けることができます。 あるユーザーが固定されているデバイスからBoxをアンインストールしても、それを新しいデバイスに再インストールすることはできません (デバイスの上限数を超過)。 管理者は、管理コンソールのダッシュボードにアクセスして、以下を管理できます。
- デバイスの管理を有効/無効にする。
- Boxアプリケーションを固定できるデバイス数を設定する。
- 管理対象ユーザーそれぞれのアカウントに関連付けられている、すべてのデバイスを表示する。
- 全管理対象ユーザーを対象にすべてのデバイスを表示する。
- ユーザーとデバイスの関連付けを解除する (これを行うと、ユーザーはログアウトされます)。
- 管理者が管理できるデバイスは、コンピュータ (Box Sync)、電話、タブレットです。
この機能はどのように動作するのですか?
Businessでデバイスの管理を有効にした場合、管理者は、管理対象ユーザーがBoxアプリケーションを固定できるデバイス数の上限を設定できます。 そのアプリケーションの種類に関する固定の上限に達している場合、1つのデバイスからBoxアプリケーションをアンインストールしても、ユーザーは、固定リストにない別のデバイスから企業のBoxアカウントにログインすることはできません。
デバイスの管理を有効にした場合、次のようにBoxアプリケーションを固定できます。
- ユーザーがデバイスからBoxアプリケーションにログインします。
- 管理対象ユーザーがデバイスにBoxアプリケーションをすでにインストールしており、デバイスの管理がオンのときにログインした場合、次にBoxサーバーの操作 (すべてのファイルの更新、新規ファイルのアップロードなど) を実行すると、Boxアプリケーションがそのデバイスに固定されます。
- (1) ログインした、または (2) 処理を実行した最初のモバイルアプリケーションクライアントのデバイスに、Boxアプリケーションが固定されます。 アプリケーションが特定のデバイスに固定されると、管理者以外はその固定を解除できません。
- Box Syncは、ログインまたはセッションのリニューアル時にのみ、デバイスIDまたはトークン要求の送信を行います。
デバイスの上限数はどのように機能するのですか?
管理者が、企業内のユーザーがBoxアプリケーションをインストールできるデバイスの上限数を2以上に設定した場合、それ以降、その上限数に達するまで、新しいデバイスでログインするたびにそのデバイスにBoxアプリケーションが固定されます。
管理対象ユーザーのデバイス数が上限に達した場合、そのユーザーはそれ以上のデバイスからのログインができなくなります。
Boxアプリケーションに固定できるデバイス数の上限を設定したくないが、デバイスの固定状況を監視して管理したい場合は、デバイスの管理機能を有効にして、デバイスの上限数を無制限に設定します。
デバイスからは、どのIDが保存されるのですか?
Box Syncの場合、デバイスIDが固定されます。 詳細については、次の質問デバイスの管理を有効にしたままBox Syncを使用できますか? を参照してください。
モバイルクライアントの場合、Boxは、利用可能なデバイスのプロパティに基づき、デバイスごとに一意の文字列を保存します。
モバイルアプリを削除してから再インストールすると、そのアプリに新しいデバイスIDが割り当てられます。
デバイスの管理を有効にしたままBox Syncを使用できますか?
デバイスの管理は、Sync (WindowsおよびMac、仮想マシンを含む) で使用できます。
以下の場合にユーザーがデバイスIDなしでBox Syncにログインしようとすると、エラーメッセージが表示されます。
- Windows: CPUまたはハードドライブのデバイスIDを利用できない場合。
- Mac: シリアル番号を利用できない場合。
デバイスの管理を使用できるのは、どの種類のアカウントですか?
この機能は、Business、Business Plus、およびEnterpriseアカウントで使用できます。
この機能を有効にして管理できるのは、どのユーザーですか?
管理者と共同管理者がデバイスの管理機能にアクセスできます。
この機能は、管理コンソールのどこにありますか?
ユーザーのデバイスにBoxを固定 (または固定を解除) するには、[Enterprise設定] > [セキュリティ] タブに移動します。
- デバイスの管理機能を有効にするには、[デバイスの管理を有効にする] スライダをクリックします。
- 管理対象ユーザーがBoxアプリケーションを固定できるデバイス数の上限を設定するには、[ユーザーごとのデバイス数] ドロップダウンから数値を選択し、[保存] をクリックします。
- デバイス数の上限を設定せずに、管理対象ユーザーがBoxアプリケーションを固定するデバイスを追跡するには、[ユーザーごとのデバイス数] の横にある下矢印をクリックし、表示されたリストから [無制限] をクリックします。
- 個人に対する企業設定のデバイス数の上限は解除することができます。 そのためには、[ユーザーとグループ] > [管理対象ユーザー] タブに移動します。 該当ユーザーを選択し、[ユーザーアクセス権限を編集] セクションまで下にスクロールします。 [デバイスの管理] チェックボックスをオンにします。
注
企業全体でデバイスの管理が有効になっていない場合、デバイスの管理から個人へのデバイス数の上限を解除することはできません。
ユーザーがBoxアプリケーションを固定したデバイスを追跡するには、デバイスの管理を有効にした後、[アプリケーションの使用状況] テーブルを使用します。
[名前] フィールドにユーザー名を入力して特定のユーザーを検索し、そのユーザーがアプリケーションを固定したデバイスを表示できます。
[すべてのアプリケーション] ドロップダウンを使用して、特定のアプリケーションでフィルタがかけられたリストを表示できます。
固定を削除するには、固定を解除したいユーザーのアプリケーションの右にあるチェックボックスをオンにします。 ボックスを選択すると、テーブルの上に [削除] ボタンが表示されます。
[ユーザーとグループ] > [管理対象ユーザー] タブに移動します。 該当ユーザーを選択し、[ユーザーアクセス権限を編集] セクションまで下にスクロールします。
- ユーザーのページに移動して、特定のユーザーがBoxアプリケーションを固定したデバイスを表示することもできます。
- ユーザーによる固定の1つを削除するには、削除したいアプリケーションの右にある [X] をクリックします。
- 1人のユーザーの固定をすべて削除するには、[すべて削除] リンクをクリックします。
この機能のシステム要件を教えてください。 今後の準備で管理対象ユーザーに何をしてもらう必要がありますか?
デバイスの管理機能を有効にする前に、管理者は、管理対象ユーザーが次の要件を満たすデバイスとBoxアプリケーションのバージョンを用意していることを確認する必要があります。
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オペレーティングシステム要件: デバイスの管理は、次のプラットフォームでサポートされます。
- iPhoneまたはiPadで使用するにはiOS 6以上
- Androidデバイスで使用するにはAndroid OS 2.2 (Froyo) 以上
- その他のデバイスには、最小オペレーティングシステム要件はありません。
- 現時点で、BB10はサポートされていません
-
デバイス要件: デバイスの管理は、次のモバイルデバイスではサポートされません。
- iPhone 3Gまたはそれ以前
- iPad 1
- Box App要件: デバイスの管理は、次のアプリケーションバージョンでサポートされます。
- Box for iPhoneおよびBox for iPad 2.8.3以降
- Box for Android 2.1以降
- Box for Windows 8 1.5以降
- Box for Windows Phone 1.5以降
- Box Sync 3.3以降
デバイスの管理を有効にしたときに、管理対象ユーザーのオペレーティングシステムが古い、デバイスがサポート対象外、またはBoxアプリケーションのバージョンが古い場合、そのユーザーは、次にそのデバイスでBoxにアクセスしようとしたときに、自動的に予告なしにアプリケーションからログアウトされます。
ユーザーが自動的にBoxアプリケーションからログアウトされた場合、次のようになります。
- アプリケーションにアクセスするには、再度ログインする必要があります。
- 通常はアプリケーションアイコンをクリックするだけで使用できる場合、再度ログインする必要があることについて、ユーザーが混乱する可能性があります。
- オペレーティングシステム、デバイス、またはBoxアプリケーションのアップグレードが必要であるというエラーメッセージも表示されます。
管理対象ユーザーがBoxアプリケーションからログアウトされないように、この機能をオンにする前に、オペレーティングシステム、デバイス、Boxアプリケーションがアップグレードされていることを確認してください。
すでにアプリケーションの制限を使用している場合、どうなりますか?
アプリケーションの制限よりもデバイスの管理が優先されます。 すでに、企業でデバイス数の制限をオンにしている場合は、管理対象ユーザーに対して、デバイスの管理を有効にしてBoxアプリケーションを固定できるデバイスの上限数を選択する必要があります。
ユーザーが上限数に達した場合、どうなりますか?
管理対象ユーザーが上限数までデバイスにBoxアプリケーションを固定した場合、次の場合にログインできないか、アプリケーションからログアウトされます。
- さらに他のデバイスからアプリケーションにログインしようとした
- さらに他のデバイスからアプリケーションで処理を実行しようとした (デバイスの管理を有効にする前に、アプリケーションがインストールされていた場合)
管理者はそのデバイスを削除できます。 デバイスを紛失または盗まれた場合はどうすればよいですか?の記事の説明を参照してください。
デバイスの上限数を下げるとどうなりますか?
Boxアプリケーションを固定できるデバイスの上限数を下げた場合、管理対象ユーザーは自動的にすべてのBoxアプリケーションからログアウトされます。
デバイスのBoxアプリを削除した後に再インストールするとどうなりますか?
Boxアプリを削除して再インストールした後、Boxでは、デバイスIDが認識されない可能性があります。
どのようなエラーがユーザーに表示されますか?
デバイスの管理を有効にする前に、ユーザーのオペレーティングシステム、デバイス、またはアプリケーションを最新の状態にしていない場合、次のエラーメッセージのいずれかが表示されることがあります。
- iOSの更新が必要です。
- デバイスがサポート対象外です (iPad 1の場合のみ) - このアプリケーションを第1世代iPadで使用することは、Box管理者によって制限されています。 アクセスするには、管理者にお問い合わせください。
- デバイスの上限を超えています - 管理者がこのアプリケーションの使用を制限しています。このデバイスを承認するには、管理者にお問い合わせください。
- Boxアプリケーションの更新が必要です。
- デバイス上限数を超過しました。
- Box Syncが固有のデバイスIDを取得できません。