デバイスの管理とは、ユーザーがモバイルデバイスまたはデスクトップデバイスからBoxにアクセスする際のセキュリティを強化するポリシーを確立できるデバイス管理機能です。 デバイスの管理では、会社が管理するユーザーのBoxアカウントを特定のモバイルデバイスまたはBox Syncクライアントに関連付け、さらにユーザーがBoxアプリを固定できるデバイスの数に制限を設けることができます。
デバイスの管理は、Business以上のアカウントで利用可能です。 管理者と共同管理者は、デバイスの管理を有効にして設定できます。
このトピックのセクションは以下のとおりです。
デバイスの管理の概要
デバイスの管理を有効にすると、管理対象ユーザーが (1) ログインするか (2) 処理を実行する最初のモバイルアプリクライアントのデバイスにアプリケーションが固定されます。 原則的に、デバイスの管理により、会社が管理するユーザーのBoxアカウントが特定のモバイルデバイスまたはBox Syncクライアントに関連付けられます。 アプリケーションがデバイスに固定されると、その固定を解除できるのは管理者のみです。
[デバイスの管理] の設定で、管理者は、以下のアプリを固定できるデバイスの数を定義します。
- Box Sync
- Box Mobileアプリ (iOS、Android、Windows Phone)
- Boxタブレットアプリ (iPadOS、Android)
- ウェブブラウザなどのアプリケーション経由でのBox
管理者は、任意のアプリに対してデバイス数の上限を設定できます。ユーザーがその上限に達した場合、他のデバイスからそのアプリにログインできなくなります。
デバイスの管理用ポリシーの決定
デバイスの管理用に決定したポリシーは組織全体での決定であり、Boxの導入環境ごとに異なります。 Box Syncは会社が指定するラップトップの1台のみに制限することが推奨されますが、電話やタブレットはアップグレードや交換が頻繁に発生するトランザクションデバイスとして利用されている場合もあるため、 IT担当者のオーバーヘッドを削減するために、電話とタブレットには、よりオープンなポリシーを定めることもできます。
さらに、ポリシーが各デバイスの種類ごとに無制限である場合でも、デバイスの管理により組織全体を通じてすべての接続済みデバイスが表示できるようになり、必要に応じてそのデバイスを簡単に削除することができます。 管理者は新しいデバイスが接続されるたびに、オプションで通知を受け取ることができます。 ポリシーが限られた数の接続済みデバイスに対するものである場合、管理者はそのポリシーから特定のユーザーを除外することもできます。
デバイスの管理の要件
デバイスの管理のオペレーティングシステム、ハードウェア、アプリの各種要件を以下に示します。
オペレーティングシステム要件
デバイスの管理は、以下のオペレーティングシステムでサポートされています。
- iOS 6以上 (iPhoneおよびiPadの場合)
- Android 2.2 (Froyo) 以上
注
その他のデバイスには、最小オペレーティングシステム要件はありません。
ハードウェア/デバイス要件
デバイスの管理は、以下のハードウェアでサポートされています。
- iPhone 4以上
- iPad 2以上
Boxアプリ要件
デバイスの管理は、Boxアプリの以下のバージョンでサポートされています。
- Box for iPhone/iPad 2.8.3以上
- Box for Android 2.1以上
- Box for Windows 8.1.5以上
- Box for Windows Phone 1.5以上
- Box Sync 3.3以上
デバイスの管理を有効にしたときに、管理対象ユーザーのオペレーティングシステムが古い、デバイスがサポート対象外、またはBoxアプリケーションのバージョンが古い場合、そのユーザーは、次にそのデバイスでBoxにアクセスしようとしたときに、自動的にアプリケーションからログアウトされます。
ユーザーが自動的にBoxアプリケーションからログアウトされた場合、次のようになります。
- アプリケーションにアクセスするには、再度ログインする必要があります。
- オペレーティングシステム、デバイス、またはBoxアプリケーションのアップグレードが必要であるというエラーメッセージが表示されます。
デバイスの管理の有効化と設定
- [管理コンソール] > [Enterprise設定] に移動します。
- [デバイス保護] タブを選択します。
- [アプリケーションの設定] セクションで、[デバイスの管理を有効にする] を有効にします。
- アプリケーションの種類ごとに、各ユーザーに許可するデバイス数を選択します。 詳細については、Enterprise設定: [デバイス保護] タブのデバイスの管理セクションを参照してください。
- [保存] をクリックします。
デバイスの管理の無効化
- [管理コンソール] > [Enterprise設定] に移動します。
- [デバイス保護] タブを選択します。
- [アプリケーションの設定] セクションで、[デバイスの管理を有効にする] を無効にします。
- [保存] をクリックします。