コンテンツリカバリを使用すると、Box管理者および共同管理者は、組織全体のコンテンツを大規模に復元および回復できます。 Boxにネイティブに組み込まれているファイルバージョン管理機能とゴミ箱からの復元機能を利用し、一度に数千のファイルに対してこれらのタスクを実行します。
コンテンツリカバリは、主に以下の2つのユースケースに対処するために設計されました。
- 不注意なユーザーや悪意のあるユーザーによる組織全体のコンテンツの大規模な変更 (ランサムウェアなど)
- 不注意なユーザーや悪意のあるユーザーによる組織全体のコンテンツの大規模な削除
管理者は、自身のBox環境で上記のいずれかの状況を特定して阻止した後、コンテンツリカバリを使用して是正プロセスを開始できます。
注
複数の所有者やフォルダにまたがるコンテンツを伴わない復旧操作または復元操作は、コンテンツマネージャで処理するか、ウェブアプリケーションでファイルレベルで直接処理する必要があります。
コンテンツリカバリは、過去30日以内にアクティビティがあったコンテンツを大規模に復元できるよう設計されています。 ただし、組織全体のコンテンツを元に戻す「タイムマシーン」として機能するわけではありません。 ファイル/フォルダへの操作を元に戻したり、メタデータを削除したりすることなく、選択したファイルを特定の時点の状態に復元するため、既存のリテンションポリシーやリーガルホールドへの準拠を忠実に維持します。
コンテンツリカバリの制限事項
ファイルが復元対象ではないと見なされるケースがいくつかあります。 その一例を示します。
- 完全に削除された (ごみ箱に残っていない) ファイル
- 完全に削除された (ごみ箱に残っていない) フォルダに存在していたファイル (復元プロセスではファイルを元の場所に戻そうとしますが、元の場所がすでに存在しないため)
- 削除処理中のファイルまたは親フォルダ (復元によって削除プロセスが中断されないため)
- 復元ポイントより前にファイルのバージョンまたは名前変更のイベントが見つからない
- 復元したファイルの名前と、復元を試行した場所にあるファイルの名前が競合する
- 組織が所有していないファイル