GxPサンドボックスとは、前四半期にリリースされたBoxの特定の機能が含まれるように指定された、Developerサンドボックスの一種であり、GxPのお客様は本番環境にリリースされる前にテストして検証することができます。 このプロセスは、多くの場合、制御リリースとして知られています。
GxPサンドボックスは、本番環境へのリリース前に、規制対象のコンテンツに対するBoxの使用用途をGxPのお客様が検証できるようにすることを目的としたテスト環境です。 ご参加いただいたGxPのお客様には、お客様が目にする大半のBox機能のリリースが四半期末まで停止され、その後、プレビューのためにGxPサンドボックス環境に一括でリリースされます。(一連のリリースノートと共に) 本番環境にリリースされる前の機能をお客様のGxPサンドボックステスト環境で検証できるプレビュー期間は30日間となります。
これは、機能が完成すると一般にリリースされて利用可能になる標準的なSaaS (サービスとしてのソフトウェア) のプロセスとは異なります。
GxPサンドボックスは、日々実行されるBox機能の自動テストに代わるものではありません。このテストは、GxPインサイトページで確認および監視できます。
注
GxPサンドボックスプログラムへ参加しないと選択したとしても、お客様の現在のBox環境はGxP準拠のままであり、Box製品リリースプロセスは従来のままになります。
GxPサンドボックスの機能リリースの条件
Boxでは、以下の定義を基に、GxPサンドボックスに追加する機能リリースを決定します。
- マーケティングが十分サポートされている主要製品のリリース。
- お客様への影響が大きい製品/機能のリリース。 スタンドアロンのリリース、または関連リリースのバンドル。
- お客様への影響が中程度の機能/連携のリリース。 スタンドアロンのリリース、またはリリースのバンドル。
GxPサンドボックスに追加されない機能リリースの例として、お客様への影響が小さい機能/連携のリリースや公式サポート終了、大きなリリースバンドルに含まれるコンポーネントのリリースがあります。 また、バグ修正もGxPサンドボックスには追加されません。 これらは、SaaSソフトウェアのように、完成時にリリースされますが、四半期末には確認のためにGxPのリリースノートにも記載されます。
なお、デスクトップ製品 (Box Driveなど) はGxPサンドボックスプログラムには含まれません。
GxPサンドボックスのリリースプロセス
GxPサンドボックスのリリースプロセスは以下のとおりです。
- ご参加いただいているGxPのお客様に対して、所定の条件を満たす機能は四半期の間、リリースが停止されます。
- 四半期末に、リリースが停止されていたすべての機能がGxPサンドボックスにリリースされます。また、同時にGxPのリリースノートもリリースされます。
- リリースが停止されていた機能は、GxPサンドボックスにリリースされてから30日後に、GxPのお客様に対して正式リリースされます。
GxPサンドボックスのリリーススケジュール
GxPサンドボックスの一般的なリリーススケジュールはおおよそ次のとおりです。
- 機能のリリースを停止: Boxの各会計四半期の初日 (2月1日、5月1日、8月1日、11月1日)
- 機能をサンドボックスにリリース: Boxの各会計四半期末日の翌日。週末またはBoxの休業日に当たる場合は翌営業日
- 機能を本番環境にリリース: 機能をサンドボックスにリリースした日から30日後。その日が週末またはBoxの休業日に当たる場合は翌営業日
次の四半期の具体的な日程については、四半期ごとのGxPリリースノートに記載されます。 GxPリリースノートのドラフト (四半期の更新のほとんどが記載されています) は、通常、各四半期が終了する4~5日前にGxPをご利用のお客様に公開されます。 GxPリリースノートの最終版は、通常、サンドボックスにリリースした日から3営業日以内にGxPをご利用のお客様に公開されます。
GxPサンドボックスの作成
GxPサンドボックスを作成するには、以下の手順を実行する必要があります。
- Developerサンドボックスを作成します。このサンドボックスには、GxPサンドボックスとして認識できる名前を付けます。
- DeveloperサンドボックスのEID (Enterprise ID) をメモします (管理コンソールの [Platform] で既存のサンドボックスを表示すると、サンドボックスの一覧のEnterprise ID列でこの値を確認できます)。
- そのEIDをGxPサンドボックスプログラムに組み込むようBox担当者に連絡します。
注
既存のDeveloperサンドボックスをGxPサンドボックスに変換することも可能です。 (上記の手順2で説明したように) サンドボックスのEIDをメモし、(上記の手順3で説明したように) Box担当者に連絡するだけです。