新機能
Box AIメタデータ抽出のLightningコンポーネント
Box AIメタデータ抽出の機能が、SalesforceのLightningページ、レコードページ、Lightningユーティリティバー、フローで利用可能になりました。管理者が必要に応じて構成できます。
Boxへのファイルのプッシュ: Apex開発者が利用可能になりました
Box ToolkitのpushFileToBoxメソッドがグローバルメソッドになりました。これにより、カスタムApex統合を構築する開発者がこのメソッドを利用できます。
実現できること:
- Salesforceファイル (
ContentVersionレコード) をApexコードから直接Boxフォルダにプッシュ。 - 最大ファイルサイズ: 25 MB。
- レート制限に対する自動再試行処理。
Flow Builderの場合: 呼び出し可能な「Boxへのファイルのプッシュ」アクションは引き続き同様に動作します。変更は必要ありません。
Box UI Elementのダウンスコープトークンに関する問題のエラーメッセージの改善
Boxコンテンツで権限エラーまたはアクセスエラーがユーザーに表示された場合のエラーメッセージが、より明確で対処しやすくなりました。 これは、特にBox GovCloud環境で役立ちます。
改善点:
- 「ファイルが存在しない」場合と「権限がない」場合が明確に区別されるようになりました。
- ユーザーにアクセス権限がなくても管理者にアクセス権限がある場合、メッセージでその点が具体的に説明されるようになりました。
- 管理者が詳細な診断情報を取得できるように拡張デバッグオプションが利用可能になりました。
拡張デバッグを有効にするには: Box管理者に問い合わせるか、トラブルシューティングガイド (https://cloud.box.com/s/thagbeg3v09irixwcmf6abskmfwfmuc9、英語) を参照してください。
プレビューコンポーネント: 予期しないページのスクロールが発生しなくなりました
BoxプレビューUI Elementでは、ページの読み込み時に自動スクロールしなくなりました。 これまでは、プレビューコンポーネントをLightningページの下部に配置すると、ページはプレビューを表示するよう移動していましたが、 この動作が修正されました。
Doc Gen: フロー内で出力ファイルIDにより簡単にアクセスできるようになりました
Salesforceフロー内でBox Doc Genを使用すると、入れ子になったコレクションを移動することなく、主な出力値に直接アクセスできるようになりました。
新しく利用可能になった最上位の出力フィールド:
フィールド名 |
説明 |
|---|---|
output_file_ID |
生成されたドキュメントのBoxファイルID。 |
output_file_version_ID |
生成されたドキュメントのバージョンID。 |
job_status |
ステータス: 送信済み、進行中、完了 |
template_file_ID |
使用されたテンプレートのBoxファイルID。 |
更新前: {!Get_DocGen_Batch.entries[0].output_file.id}にアクセスする必要がありました。現在: {!Get_DocGen_Batch.output_file_ID}を使用するだけです。
Box UI Elementsのバージョン25.2.0への更新
埋め込まれたBox UI Elements (コンテンツエクスプローラ、Content Picker、プレビュー、アップロード) は、バージョン24.0.0から25.2.0に更新され、以下が実現しました。
- パフォーマンスの向上
- アクセシビリティの強化
- 最新のBoxウェブアプリの機能
注: 今回の更新は自動的に行われるため、管理者側での対応は必要ありません。
バグ修正
Box Sign: 署名者名が正しく保存されるようになりました
修正済み: Box Signリクエストの作成時に、SalesforceのBox Signの署名者レコードに署名者の名前が保存されていませんでしたが、 BoxSign_Signer__cオブジェクトのNameフィールドに、署名リクエストから適切に値が入力されるようになりました。
Doc Genテンプレートの選択: 読み込み時の問題を修正しました
修正済み: 競合状態により、フローでのDoc Genテンプレートの選択で、テンプレートの読み込みに失敗する場合がありましたが、 コンポーネントの初期化時にテンプレートが確実に読み込まれるようになりました。
Hubs: Box Tools向けにIframeの互換性が改善されました
修正済み: Box Hubsの埋め込まれたサイトに、適切なlocal-network-accessヘッダーが含まれるようになったため、セキュリティ設定が強化されている環境でもiframeが正しく読み込まれるようになりました。 これはBox Toolsを対象としています。
ローカリゼーション
サポートされているすべての言語で翻訳を更新しました。
管理者用のチェックリスト
この更新を展開する前に、以下の点を考慮してください。
項目 |
操作 |
|---|---|
| Doc Genを使用しているフロー | 新しいシンプルな出力フィールド名 (例: entries[0].output_file.idではなくoutput_file_ID) を使用するように更新を検討します。 |
| Box Signのワークフロー | 更新後に、署名者名がBoxSign_Signer__cレコードに正しく表示されることを確認します。 |
| Box Toolkitを使用したカスタムApex |
pushFileToBoxメソッドはグローバルにアクセス可能になったため、回避策はすべて削除できます。 |
| エラーメッセージのドキュメント | 表現が改善されたため、特定のエラーメッセージに言及している社内ドキュメントを確認します。 |
サポート
不明な点や問題がある場合は、以下をお試しください。
- Boxコミュニティ (https://community.box.com) にアクセスする
- Boxサポートに問い合わせる
- Box for Salesforceドキュメント (https://support.box.com/hc/en-us/sections/360007199093-Box-for-Salesforce) を確認する