Boxへのコンテンツの移行は、デジタルトランスフォーメーションにおける重要なステップです。 Box Shuttleなら、かつてないほど簡単に移行を実現できます。 Box Shuttleは、ペタバイト規模のコンテンツ移行をBox管理コンソールで可能にします。 Boxのお客様を対象としたセルフサービスの移行ツールであるBox Shuttleは、組織が10種類を超えるソースツールからBoxにコンテンツを移行する際に役立ちます。
Box Shuttleのコンテンツ移行テクノロジは、オンプレミスサーバー、EFSSツール、SharePointの展開、クラウドストレージツールなど、10種類を超えるソースシステムからコンテンツを移行できるように、組織をサポートする強力なツールを提供します。
ソースデータ分析
Box Shuttleでは、既存のソースデータを分析し、全面的なコンテンツ移行の要件を定義できます。 Box Shuttleを使用すれば、ソースシステムに存在するデータを深く理解し、移行対象のすべてのコンテンツについて詳細にプランニングすることで、確実な移行アプローチを構築し、潜在的なエラーを特定して修正できます。 Box Shuttleの分析機能は、組織が次の情報を把握するために役立ちます。
- コンテンツのボリューム: 合計ファイル数、合計フォルダ数など、指定されたソースにあるコンテンツのボリュームを特定します。 ボリュームは、所有者別のファイル、所有者別のファイルサイズ、拡張子別のファイル、拡張子別の合計ファイル数、カテゴリ別のファイル、カテゴリ別のファイルサイズで区分されます。
- コンテンツのアクティビティ: ファイルの作成日、最終更新日、ファイルサーバーでの最終アクセス日を確認できます。
- コンテンツレベルの詳細情報: パスワードで保護されたファイルまたはエラーがあるファイルを特定します。 ファイルシステム上にあるリンクを含むMicrosoftファイルも特定します。 一部のシステムでは、外部とコラボレーションしているファイルを把握します。
分析レポートはすべてダウンロード可能なので、きめ細かくコンテンツを分析できます。
カスタマイズされた移行ジョブの構成
組織がソースデータについて理解できたら、Box Shuttleを使用して移行ジョブを全面的にカスタマイズできます。 ジョブの設定には、次の内容に関する意思決定機能が含まれます。
- アクセス権限: Box ShuttleはソースシステムとBoxの両方を理解しているため、権限のマッピングのエラーを特定し、その競合をどう管理すればよいかの判断を提示できます。 Box Shuttleのツールでは、権限の競合を自動的に解決できます。
- エラー: 権限のスキャン中に特定されたエラーは、スキップするか、ジョブの設定中に再度評価できます。
- コンテンツの所有権: ソースシステムのアカウントからBox上の特定のターゲットアカウントへのマッピングをカスタマイズし、ソース上のユーザーとグループコラボレータをBox上のユーザーとグループコラボレータにマッピングします。必要に応じて、新しいユーザーにコンテンツを再度割り当てることもできます。
コンテンツの移行のシミュレーション
ライブデータを移動することなく移行を試行し、コンテンツの移行をシミュレーションします。 この手順により、移行チームは構成と設定を検証し、ファイル転送の成功率を把握し、Boxへの移行を実行する前に移行アプローチに対する確信を深めることができます。
シミュレーションにより、移行チームは次の情報を得られます。
- 推定時間: シミュレーションでは移行のサイズとネットワーク帯域幅の両方に基づき、実際のコンテンツの移行で予想される所要時間をHH:MM:SS形式で示します。 この時間は推定値であり、実際の転送結果は、転送時の状況によって推定値とは異なる場合もあります。
- ファイルとフォルダのレポート: 移行前後のファイル数とフォルダ数の両方を示し、データの移行前のサイズと移行後のサイズを比較します。
- ファイル情報: 新しいファイル名、拡張子、所有者に関する詳細を含む、成功に向けたファイルレポートを作成します。
- ターゲットのパス構成: シミュレーションにより、データセットに含まれる項目ごとにターゲットのパスがレポートされます。 変更するターゲットのパスの構造を作成し直すようにジョブを再構成できます。
シミュレーションで移行チームの求める結果が得られなかった場合、簡単にジョブの構成手順に戻り、シミュレーションデータに基づいて調整できます。
コンテンツの移行の実行
APIとWANの自動最適化により、規模に関係なくコンテンツを移行できます。 分析と移行のシミュレーションを行うことで、実際の移行の実行は最も簡単な手順になるはずです。
移行中にエンドユーザーへの影響を抑えるために、一連の差分同期 (初期データの移行後に新しいデータと更新されたデータを移行) を通じて移行を実行することを強くお勧めします。 Box Shuttleは、どのデータがBoxに移行されたかを把握しているため、小規模かつ迅速な差分同期を実行し、新しいデータを移行するだけでなく、更新されたデータも転送できます。
差分同期戦略により、フォルダパスの長さ、ロックされたファイル、プロビジョニングされていないアカウントなどのエラーを特定して修正できます。 差分同期戦略なら、移行チームがBoxへの切り替えの準備を終えるまで、ソースツールでユーザーが作業を継続し、移行チームは新しいBoxの導入を完了できます。 コンテンツの移行を実行すると、コンテンツの移行に関するレポート一式が作成され、Box Shuttleからダウンロードして記録を管理できます。
- 移行に向けて準備する際は、こちらのガイドラインを参照してください: 移行するコンテンツの準備
- ファイルやフォルダのみを移行し、そのファイルやフォルダに適用されている権限設定を移行しない場合の詳細については、こちらを参照してください: データのみの移行
- 権限設定と共にコンテンツを移行する場合は、権限を伴うデータの移行を参照してください。
レポート
Box Shuttleには、広範なレポート機能が備わっています。 分析、シミュレーション、移行の各ジョブの後に作成されるレポートにより、ジョブパフォーマンスの推定、移行または分析されたファイルとフォルダに関する詳細な情報を確認できます。 詳細については、こちらを参照してください: Box Shuttleのレポート