Boxへのコンテンツの移行は、デジタル変革において最も重要なステップの1つです。 Box Shuttleなら、かつてないほど簡単に移行を実現できます。 Box Shuttleは、Boxのお客様を対象としたフルサービスの移行プログラムで、企業で使用されている任意のソースツールからのコンテンツの移動をサポートします。
Box Shuttleは、コンテンツ移行テクノロジーとコンテンツ移行プロフェッショナルサービスの両方で構成されています。 Box Shuttleプロフェッショナルサービスの詳細については、こちらを参照してください。さらに読み進めて、Box Shuttleテクノロジーの詳細についてもご確認ください。
コンテンツ移行テクノロジー
Box Shuttleのコンテンツ移行テクノロジーは、オンプレミスサーバー、EFSSツール、SharePointの展開、クラウドストレージツールなど、15種類のソースシステムからコンテンツを移行できるように、組織をサポートする強力なツールを提供します。
Box Shuttleは、さまざまなツールからBoxにコンテンツを移行することを目的としています。 このテクノロジーは、これらのツールの技術仕様と、Boxの全体的な構造との類似点および相違点を把握しています。 そのため、移行元の各システムに固有の簡単かつ詳細な手順や判断材料を使用して、簡単に移行できます。 また、Box Shuttleはクラウドベースのツールであるため、ソフトウェアの導入やインフラストラクチャの管理は必要ありません。
Box Shuttleで利用できるすべての機能や対応するソースシステムは、2つのサービス、Box Shuttle Standard ToolingとBox Shuttle Advanced Toolingで異なります。ただしどちらのサービスでも、Box Shuttleツールには、組織がエンドツーエンドのコンテンツ移行プロジェクトを実行するための強力な機能が含まれています。たとえば、次のような重要な手順を実行できます。
- ソースデータ分析
- 移行ジョブの構成のカスタマイズ
- コンテンツの移行のシミュレーション
- コンテンツの移行の実行
Box Shuttleの手法
ソースデータ分析
Box Shuttleでは、既存のソースデータを分析し、全面的なコンテンツ移行の要件を定義できます。 Box Shuttleを使用すれば、ソースシステムに存在するデータを深く理解し、移行対象のすべてのコンテンツについて詳細にプランニングすることで、確実な移行アプローチを構築し、潜在的なエラーを特定して修正できます。 Box Shuttleの分析機能は、組織が次の情報を把握するために役立ちます。
- コンテンツのボリューム: 合計ファイル数、合計フォルダ数など、指定されたソースにあるコンテンツのボリュームを特定します。 ボリュームは、所有者別のファイル、所有者別のファイルサイズ、拡張子別のファイル、拡張子別の合計ファイル数、カテゴリ別のファイル、カテゴリ別のファイルサイズで区分されます。
- コンテンツのアクティビティ: ファイルの作成日、最終更新日、ファイルサーバー上の最終アクセス日を確認できます。
- コンテンツレベルの機能: パスワード保護されたファイルまたはエラーがあるファイルを特定します。 ファイルシステム上にあるリンク付きのファイルも特定します。 一部のシステムでは、外部とコラボレーションしているファイルを把握します。
分析レポートはすべてダウンロード可能なので、きめ細かくコンテンツを分析できます。
カスタマイズされた移行ジョブの構成
組織がソースデータについて理解できたら、Box Shuttleを使用して移行ジョブを全面的にカスタマイズできます。 ジョブの設定には、次の内容に関する意思決定機能が含まれます。
- アクセス権: Box ShuttleはソースシステムとBoxの両方を理解しているため、権限のマッピングのエラーを特定し、そのエラーをどう管理すればよいかの判断を提示できます。 Box Shuttle Standard Toolingでは、権限の競合を自動的に解決できます。 Box Shuttle Advanced Toolingでは、権限の調整についてより細かく制御でき、個々のコンテンツレベルでの制御も可能です。
- エラー: 分析中に特定されたエラーは、スキップするか、ジョブの設定中に再度評価できます。
- コンテンツの所有権: ソースツール上のユーザーとグループ別に、コンテンツの所有権のBoxへのマッピングをカスタマイズします。必要に応じて、新しいユーザーにコンテンツを再度割り当てる機能も含まれます。
コンテンツの移行のシミュレーション
ライブデータを移動することなく移行を試行し、コンテンツの移行をシミュレーションします。 この手順により、移行チームはファイル転送の成功率を把握し、Boxへの移行を実行する前に移行アプローチに対する確信を深めることができます。
シミュレーションにより、移行チームは次の情報を得られます。
- 推定時間: シミュレーションでは移行のサイズとネットワーク帯域幅の両方に基づき、実際のコンテンツの移行で予想される所要時間をHH:MM:SS形式で示します。
- ファイルとフォルダのレポート: 移行前後のファイル数とフォルダ数の両方を示し、データの移行前のサイズと移行後のサイズを比較します。
- ファイル情報: 新しいファイル名、拡張子、所有者、コラボレータに関する詳細を含む、成功に向けたファイルレポートを作成します。
シミュレーションで移行チームの求める結果が得られなかった場合、簡単にジョブの構成手順に戻り、シミュレーションデータに基づいて調整できます。
コンテンツの移行の実行
ギガバイトからペタバイトまで、必要な規模で移行を実行し、APIとWANの自動最適化により高速化されます。 移行について徹底的な分析とシミュレーションを行うため、実行は最も簡単な手順のはずです。
移行中にエンドユーザーへの影響を抑えるため、一連の差分同期、つまり、新規のデータや更新されたデータの小規模の移行を通じて移行を実行することを強くお勧めします。 Box Shuttleは、どのデータがBoxに移行されたかを把握しているため、小規模かつ迅速な差分同期を実行し、新しいデータを移行したり、更新されたデータを転送したりできます。
差分同期戦略により、フォルダパスの長さ、ロックされたファイル、プロビジョニングされていないアカウントなどのエラーを特定して修正できます。 差分同期戦略なら、移行チームがBoxへの切り替えの準備を終えるまで、ソースツールでユーザーが作業を継続し、移行チームは新しいBoxの導入を完了できます。 コンテンツの移行を実行すると、コンテンツの移行に関するレポート一式が作成され、Box Shuttleからダウンロードして記録を管理できます。
Boxに切り替えた後は、レガシーツールを廃止することを推奨します。 Boxにすべてのデータが移動されたため、以前のツールは使われなくなります。 アクセス権を削除するか読み取り専用に設定することで、エンドユーザーの混乱を軽減し、Box導入の受け入れを推進できます。
機能の詳細を含む、特定のツールからの移行の詳細については、Box Shuttleの移行ガイドのページを参照してください。
コンテンツの移行を開始する準備ができたら、 こちらの簡単なアンケート (英語) に記入して、Boxにご連絡ください。