Boxを使用する多くの組織では、特にユーザーがTeamsでコンテンツを共有する場合、組織のすべてのコンテンツをBoxに統一する必要があります。 これが組織に当てはまる場合は、次のいずれかのオプションを選択することができます。
- Microsoftを使用するユーザー全員にBoxのみのエクスペリエンスを展開する
- Microsoftを使用する一部のユーザーにBoxのみのエクスペリエンスを展開する
- Microsoftを使用するグループにBoxのみのエクスペリエンスを展開する
TeamsにおけるBoxのみのエクスペリエンスとは:
Boxのみのエクスペリエンスを展開すると、Teamsのチャネルやチャット内でBoxから直接ファイルをアップロードおよび共有できるほか、Microsoft Teams内でデフォルトのストレージからSharePointとOneDriveが削除されるため、よりシームレスにファイルを管理できます。
これにより、チームの誰もがすべてのアプリケーションでファイルをシームレスに管理し、Teams、Boxウェブ、Box Drive、その他Boxに関連付けられたアプリケーションからファイルにアクセスできるようになります。
OneDriveとSharePointのエントリポイントを非表示にすると、Microsoft Teamsでは以下を使用できなくなります。
- メッセージの拡張機能にあるクリップアイコン
- [ファイル] タブ
- OneDriveまたはSharePointにファイルを直接ドラッグアンドドロップ
OneDriveとSharePointのエントリポイントを非表示にしても、OneDriveまたはSharePointは無効になりませんが、ユーザーはBoxのみ使用できるようになります。
Boxのみのエクスペリエンスを有効にするには:
Office 365管理者は、以下のPowerShellスクリプトを使用して、テナント内のTeamsユーザー全員に対してBoxのみのエクスペリエンスを設定できます。
前提条件:
TeamsでのPowerShellコマンドの使用については、Microsoft Docsサイトにあるこちらの手順に従ってください。完了したら、次のスクリプトをコピーして貼り付け、Boxのみのエクスペリエンスを有効にします。
必要に応じて、このエクスペリエンスを無効にすることも、この有効化に関するポリシーファイルを確認することもできます。
注: 組織のTeamsポリシーに加えた変更は、組織のTeamsクライアントに表示されるまで最大12時間かかる場合があります。
PowerShellスクリプト
組織全体に対してNativeFileEntryPointsを非表示にする
-IdentityパラメータをGlobalに設定すると、ポリシー設定が組織内の全員に適用されます。
NativeFileEntryPointsを有効にする場合:
Set-CsTeamsFilesPolicy -Identity Global -NativeFileEntryPoints Enabled
NativeFileEntryPointsを無効にする場合:
Set-CsTeamsFilesPolicy -Identity Global -NativeFileEntryPoints Disabled
テナントのTeamsファイルポリシーの現在の状態を取得する場合:
Get-CsTeamsFilesPolicy
ユーザーまたはグループに対してNativeFileEntryPointsを非表示にする
Identityパラメータに任意の名前を割り当て、新しく作成したポリシーを特定のユーザーまたはグループに割り当てることで、新しいTeamsファイルポリシーを作成します。
新しいポリシーを作成した後、ユーザーまたはグループに対してBoxのみのエクスペリエンスを有効または無効にします。
ネイティブのエントリポイントをデフォルトで無効にした状態で、ユーザーまたはグループのポリシーを作成する場合:
ユーザー:
New-CsTeamsFilesPolicy -Identity UserPolicy -NativeFileEntryPoints Disabled
グループ:
New-CsTeamsFilesPolicy -Identity TeamsFilesPolicy -NativeFileEntryPoints Disabled
特定のユーザーまたはグループに新しいTeamsファイルポリシーを割り当てる場合:
特定のユーザー:
Grant-CsTeamsFilesPolicy -identity "user email id" -PolicyName UserPolicy
グループ:
Grant-CsTeamsFilesPolicy -Group [Group ID] -PolicyType TeamsFilesPolicy - PolicyName TeamsFilesPolicy
新しいTeamsファイルポリシーを有効または無効にする場合:
ユーザーに対してNativeFileEntryPointsを有効にする:
Set-CsTeamsFilesPolicy -Identity UserPolicy -NativeFileEntryPoints Enabled
グループに対してNativeFileEntryPointsを有効にする:
Set-CsTeamsFilesPolicy -Identity TeamsFilePolicy -NativeFileEntryPoints Enabled
ユーザーに対してNativeFileEntryPointsを無効にする:
Set-CsTeamsFilesPolicy -Identity UserPolicy -NativeFileEntryPoints Disabled
グループに対してNativeFileEntryPointsを無効にする:
Set-CsTeamsFilesPolicy -Identity TeamsFilePolicy -NativeFileEntryPoints Disabled
テナントのTeamsファイルポリシーの現在の状態を取得する場合:
ユーザー:
Get-CsTeamsFilesPolicy -Identity UserPolicy
グループ:
Get-CsTeamsFilesPolicy -Identity TeamsFilesPolicy
特定のグループに割り当てられたすべてのポリシーを取得する:
Get-CsGroupPolicyAssignment -GroupId [Group ID]
特定のTeamsポリシーに割り当てられたすべてのグループを取得する:
Get-CsGroupPolicyAssignment -PolicyType TeamsFilesPolicy
詳細
Microsoft Teamsでのポリシーの割り当ての詳細については、こちらを参照してください。