Boxは、SaaS (サービスとしてのソフトウェア) 製品であり、頻繁にアップデートされます。 Boxにはバージョン番号が使用されていません。
ただし、Boxの一部の機能やコンポーネントでは、バージョン番号が使用されています。 これには、iOSおよびAndroid向けのBoxアプリ、Box Drive、開発者用ライブラリが該当します。 このトピックでは、バージョニングとバージョン番号の仕組みの基本について説明します。
注
このコンテキストでの「バージョン」とは、既存のファイルを編集した場合、または既存のファイルと同じファイルを新たにアップロードした場合にBoxで保持されるファイルバージョンに相当するものではありません。
Boxでは、機能およびコンポーネントにバージョン番号を適用する際にセマンティックバージョニングを採用しています。 セマンティックバージョニングとは、ピリオドで区切られた3つの10進数で構成される番号付けスキームです。 この番号は、[メジャーバージョン].[マイナーバージョン].[パッチバージョン]
を表します。
例えば、ある製品の最初のリリースは1.0.0となり、 バグ修正を含むリリースは1.0.1となります。 重大な変更を伴うリリースは1.1.0となり、その後、さらにバグ修正が追加されたリリースは1.1.1となります。
各バージョン番号は、制限なく増加させることができます。 ただし、あるバージョン番号が増加されると、その右にあるバージョン番号はすべて0にリセットされます。
例えば、製品のバージョンが4.17.143であるとします。 マイナーバージョンをリリースすると、バージョン番号は4.18.0に変更されます。 メジャーバージョンをリリースすると、バージョン番号は5.0.0に変更されます。
セマンティックバージョニングのベストプラクティスによれば、バージョン番号の先頭には0が使用されません。 つまり、バージョン番号は、7.24.1083と示され、0007.0024.1083や2.0024.1083とは示されません。 これは、少し混乱を招くかもしれません。バージョン番号が2桁以上になっても数字をまだ左から右に1つずつ読むユーザーもいるからです。 しかし実際には、5.17.0が5.8.0よりも新しいバージョンになります。 前者 (5.17.0) は、ご、いちなな、ゼロではなく、ご、じゅうなな、ゼロと読みます。 また、6.18.1086は、6.18.51よりも新しいバージョンになります。 左側の番号が同じである限り、その隣の数字が大きい方ではなく、その隣の整数全体が大きい方が常に新しいバージョンになります。