Box for Google Workspace統合を利用すると、Googleエディタに備わるコンテンツ作成機能にアクセスできるようになります。これにより、Box内から直接、Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドでドキュメントの作成、共同編集、自動保存をシームレスに行えるようになります。
重要
以前のGoogleドキュメント統合v1から大幅な改善が加えられています。なお、2021年8月にBox for Googleドキュメントv1統合の公式サポート終了を予定しています。サポート終了時には、新しい Box for Google Workspace統合に自動的にアップグレードされます。ただし、Box for Google Workspace統合を [無効] に設定しているお客様は対象外となります。
GoogleドキュメントファイルがBoxに保存されている場合、Box上のGoogleファイルとBox for Google Workspace統合への移行はシームレスに連動します。 Googleドライブ内の既存のドキュメントについては、個々のファイルを指定したBoxフォルダにコピーできます。 GoogleドライブのファイルをBoxに保存する方法を参照してください。
また、コンテンツの一括移行には、コンテンツ移行サービス (Box Shuttleサービス) をご利用いただくことも可能です。
この統合を初めて導入する場合は、まず、最新のBox for Google Workspace統合の概要をご確認ください。
サポートされていない機能の詳細については、こちらのGoogleのページを参照してください。
統合の要件
Box for Google Workspace統合では、有料のBox Enterpriseアカウントを所有している場合、そのBoxアカウントの接続先として指定できるのは有料のGoogleアカウントのみです。 ただし、有料のGoogleアカウントを所有している場合は、そのGoogleアカウントの接続先として無料またはPersonal ProのBoxアカウントを指定できます。 これにより、Boxの企業用アカウントの接続先はGoogle Workspaceの企業用アカウントのみに制限され、個人用のGmailアカウントには接続できなくなるため、セキュリティが大幅に向上します。
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Box Enterpriseアカウントから有料Google Workspaceアカウントへの接続: Box EnterpriseアカウントをBox for Google Workspace統合に接続するには、企業用のGoogle Workspaceアカウントを所有している必要があります。 これには、EDUライセンスやORGライセンスなどの有料GoogleエディタSKUが含まれます。
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有料GoogleエディタSKUが必要な場合は、Box for Google Workspace Essentialsをご利用ください。これは、Boxをご利用のお客様向けに厳選されたGoogle Workspace製品のコレクションです。購入するには、Googleの営業担当者に問い合わせるか、Box管理コンソールで [統合] > [統合の個別管理] > [Box for Google Workspace] の構成にアクセスしてください。
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- 個人用Boxアカウントと個人用Gmailアカウントの接続: 無料またはPersonal ProエディションのBoxアカウントを所有している場合は、有料のGoogleアカウントまたは無料のGmailアカウントに接続できます。 現在、企業用のBoxアカウントを無料のGmailアカウントと統合してすでに使用している場合は、最新の統合にアップグレードすると、その設定が無効化され上書きされます。
上記に加え、Box for Google Workspace統合でユーザーアカウント同士を接続するには、企業用Boxアカウントと企業用Google Workspaceアカウントのユーザーエイリアスが一致していなければなりません。 たとえば、ユーザーのプライマリのBoxログインがalberteinstein@box.comである場合、そのユーザーのGoogle Workspaceエイリアスも、同じalberteinstein@box.comである必要があります。この点は、無料やPersonal Proユーザーとその接続先のGmailアカウントにも当てはまります。
- Google Workspace管理者がGoogleの管理コンソールでドメインのエイリアスを関連付けている
- BoxユーザーのプライマリログインがユーザーのGoogleエイリアスのいずれかと一致している
組織全体に対してBox for Google Workspaceを有効化
管理コンソール内のオプションを使用することで、組織内のすべてのユーザーに対して統合を有効化することができます。
Box for Google Workspace統合を有効化するには
- [管理コンソール] の左側のサイドバーで、[統合] をクリックします。
- ページの上部で、[Box統合とクライアント] をクリックします。
- [統合の個別管理] セクションまでスクロールします。 Box for Google Workspaceで検索したら、その隣に表示される統合のステータスから [デフォルトで追加] を選択します。 これにより、Box for Google Workspace統合が組織内のすべての管理対象ユーザーのアカウントに追加されます。 すべてのユーザーが [新規作成] メニューおよび [開く] メニューから、Box for Google Workspace統合にアクセスできるようになります。
- 旧バージョンのBox for Google Docs統合を使用していた場合、[デフォルトで追加] を選択するとそのバージョンを上書きすることになります。
- [無効] を選択した場合、企業内のユーザーは統合の機能を使用することはできません。
注
この統合により、Microsoft Officeファイルを対応するGoogleエディタで開くことができます。 変換時には一部の書式設定が失われる可能性があります。 書式設定が失われる可能性がある場合は、Googleエディタの編集セッション内にバナーが表示されます。
Googleドキュメント、スプレッドシート、またはスライドを企業全体のデフォルトの編集スイートとして設定することもできます。
Googleドキュメント、スプレッドシート、およびスライドを組織のデフォルトのMicrosoft Officeファイル編集スイートとして設定するには
- [管理コンソール] の左側のサイドバーで、[統合] をクリックします。
- ページの上部で、[Box統合とクライアント] をクリックします。 [デフォルトエディタ] セクションまで下にスクロールします。
- [ファイルの種類] で [Google Workspace] を選択します。
この統合により、Officeファイルを対応するGoogleエディタで開くことができます。 その場合、変換時には一部の書式設定が失われる可能性があります。 書式設定が失われる可能性がある場合は、Googleエディタの編集セッション内にバナーが表示されます。
Box Enterpriseの管理対象ユーザーは、企業全体のデフォルト設定を自身のアカウント内で変更することができます。 この変更を行うには、[アカウント設定] ページに移動して、[統合] をクリックしてください。
各ユーザーのアカウントでBox for Google Workspace統合を有効化するには
Box for Google Workspaceを有効にしない場合、管理対象ユーザーのアカウントには統合はインストールされません。 各ユーザーは、Box統合から統合にアクセスして、個別に有効化することが可能です。ただし、以下の場合を除きます。
- 管理者が、Box for Google Workspace統合を管理コンソールで無効にした場合
- 管理者が、すべての統合を無効にした場合
企業内のユーザーは、Box統合に追加することで統合にアクセスし、有効化することが可能です。 その手順は以下のとおりです。
- Boxの [統合] ページに移動します。
- リスト内でBox for Google Workspaceを見つけて、[追加] をクリックします。
これで、Box for Google Workspace統合の利用が可能になります。 統合は [新規作成] メニューおよび [開く] メニューに表示されます。
重要
Box Enterpriseアカウントをこの統合に接続するには、有料のGoogle Workspaceドメインが必要です。 この統合を利用するには、企業内の全ユーザーがBox (プライマリ) とGoogle Workspaceの間で一致したエイリアスを持っていなければなりません。
企業全体でBox for Google Workspace統合を無効化するには
- [管理コンソール] の左側のサイドバーで、[統合] をクリックします。
- ページの上部で、[Box統合とクライアント] をクリックします。
- [統合の個別管理] セクションまでスクロールします。 Box for Google Workspaceで検索したら、その隣に表示される統合のステータスから [無効] を選択します。
その他の統合機能
Google (Gドライブ) からBoxへの既存のファイルの移動
Box Shuttleのサービスを利用して、GoogleドライブからBoxにコンテンツを移行できます。 詳細については、Box Shuttleのウェブサイトを参照してください。
また、Box for Google Workspaceアドオンを使用して個々のファイルを移行することもできます。
Box for Google Workspaceとモバイルデバイス
Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドを、モバイルデバイスでプレビューすることができます。 ただし、2018年12月現在、これらのファイルをモバイルで編集したり、開いたりすることはできません。 この機能は、現在検討中です。
Box for Google WorkspaceとBox Drive
Box Driveのデスクトップクライアント内からGoogleエディタのファイルにアクセスできるようになりました。