この記事では、企業のIT管理者がBox Sync 4.0の導入作業においてBox Syncフォルダの場所をカスタマイズする方法について詳しく説明します。
企業の管理者以外のユーザーがフォルダの場所を変更する場合は、こちらを参照してください。
前提条件と制限事項
- Sync 4.0インストーラ: Sync 4.0をすでにインストールしている場合は、続行前にBox Syncをアンインストールする必要があります。
- ハードドライブのフォーマット: Box Syncフォルダは、NTFS、HFS、HFS+のファイルシステムでフォーマットされたローカルドライブに作成する必要があります。
- Box Syncフォルダの移動:
- Syncのインストール中にBox Syncフォルダを移動しないでください。
- Box Sync 4.0がすでにインストールされている場合は、このバージョンをアンインストールしてから、以下の手順に従ってBox Syncフォルダの場所を移動してください。
- Box Syncフォルダを共有ネットワークドライブや外付けハードドライブに移動しないでください。
- Sync 3のフォルダの場所をすでにカスタマイズしている場合、Sync 4.0の新しいBox Syncフォルダ (Box Syncという名称) は、同じ場所の既存のSync 3 Box Documents/My Box Filesフォルダの横に作成されます。 これを行うには、Sync 3をアンインストールせずに、そのままSync 4.0をインストールしてください。
- 管理者がBox Syncフォルダの場所をカスタマイズしている場合、その場所を上書きすることはできません。
- 任意の場所にBox Syncフォルダを手動で作成しないでください。 手動で作成すると、アプリケーションがSyncフォルダを自動的に作成できなくなります。
Syncフォルダの作成場所のカスタマイズ
以下のステップでは、MacまたはWindowsオペレーティングシステムでSyncフォルダの作成場所をカスタマイズするプロセスを簡単に説明します。
Mac:
ローカルのBox Syncフォルダの場所は、.plistファイル (com.box.sync.plist) にフォルダのパスを指定することでカスタマイズできます。このファイルは、Macintosh HD/Library/Preferences/ディレクトリに作成する必要があります。 以下の手順では、Box Syncフォルダはデスクトップに保存されます。
注: Sync 4では、プレーンテキストのplistファイルのみがサポートされます。
.plistファイルでBox Syncフォルダの場所を指定するには、次の手順に従います。
- MacにBox Sync 4.0がすでにインストールされていて、初回ログインが終わっている場合は、Box Syncをアンインストールしてから先に進みます。
- Macintosh HD/Library/Preferences/ディレクトリに、Box Syncの既存の.plistファイルがある場合はすべて削除します。 Box Syncフォルダの場所のカスタマイズを以前に試みたことがある場合は、Box Syncの.plistファイル (1つまたは複数) が存在します。
- 新しいテキストファイルを開きます。
- 次の例をコピーして、新しいテキストファイルに貼り付けます。
<!--?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?--><plist version="1.0"><dict><key>SyncRootFolder</key><string>/Users/<ユーザー名>/Desktop/Box Sync</string></dict></plist> - このテキストファイルで、フォルダの場所の文字列部分 (/Users/<ユーザー名>/Desktop/Box Sync) を任意のパスに変更します。 ファイルのパス全体を指定してください。 大なり記号や小なり記号 (「<」や「>」) は特殊文字のため、Box Syncフォルダパスでは使用できません。 パスでは大文字と小文字が区別されます。
- このテキストファイルをcom.box.sync.plist (.plistファイル) という名前でMacintosh HD/Library/Preferences/ディレクトリ (Users/userprofile/Library/Preferencesとは別のディレクトリ) に保存します。 必ずプレーンテキストファイルとして保存してください (MacのTextEditを使用している場合は、[フォーマット] メニューからプレーンテキストとしてファイルを保存できます)。
- Box Sync 4.0をインストールします。 作成した.plistファイルが読み込まれ、新しい場所にBox Syncフォルダが作成されます。
Windows:
Sync 4.0のBox Syncフォルダの場所を指定するには、Sync 4.0に初回ログインする前に、HKEY_LOCAL_MACHINE (HKLM) にあるソフトウェア設定のレジストリキーを設定する必要があります。 Sync 4.0でBox Syncフォルダがすでにデフォルトの場所に作成されている場合は、Sync 4.0のアンインストールと再インストールを必ず実行してください。
- WindowsにBox Sync 4.0がすでにインストールされていて、初回ログインが終わっている場合は、Box Syncをアンインストールしてから先に進みます。 Sync 4.0に1回もログインしていない場合は、ステップ4に進みます。
- 次のフォルダを削除します。
- C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Box\Box Sync\
- C:\Users\<ユーザー名>\Box Sync\
- Sync 4.0をインストールします。
- スタートメニューでregeditを検索して、レジストリエディタを開きます。
- 左側のペインで、[HKEY_LOCAL_MACHINE] > [SOFTWARE] > [BOX] > [BoxSync] の順に移動します。
- 右側のメニューで右クリックし、[新規] > [文字列値] の順に選択します。 新しい値にSyncRootFolderと名前を付けます。
- 新たに作成したSyncRootFolder値を右クリックし、[修正] を選択し、[値のデータ] に目的のパスを設定します。 パスの末尾は新しいSync 4.0フォルダの名前になります。 例: C:\Users\[ユーザー名]\Desktop\[目的のBox Syncフォルダ名]
注: Syncフォルダの作成場所として別の場所を指定するには、親フォルダが存在している必要があります。 親フォルダが存在しない場合、Syncフォルダはデフォルトの場所にインストールされます。
Windows管理者は、ユーザーのマイドキュメントフォルダをBox Syncフォルダにリダイレクトすることもできます。 詳細については、こちらの記事を参照してください。
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