Box Multizones SSO機能を利用すると、Boxのマルチゾーン機能がSSO機能と統合されるため、すばやく簡単に特定のデータ保管場所のゾーンにユーザーを割り当て、それらの割り当てを更新することができます。
Box Multizones SSOでは、企業のオンボーディングプロセスを効率化できます。 社内ユーザーが増えた場合でもMultizones SSOを使用すれば、スクリプトを繰り返し実行する作業や、ユーザーとゾーンの組み合わせファイルを維持する作業から解放され、継続的に新しいアカウントにゾーンを割り当てられるようになります。 管理コンソールを使用してゾーンにLocation属性の割り当てを行えば、アカウントをお持ちのユーザーがSSOを使用してサインインする際、そのアカウントのLocation属性に応じて、アカウントにゾーンの自動割り当てを行います。
たとえば、企業では、以下のオフィス (およびLocation属性) を各ユーザーに関連付けている場合があります。
- レッドウッドシティ (米国)
- サンフランシスコ (米国)
- ニューヨーク (米国)
- ロンドン (英国)
- フランクフルト (ドイツ)
- 東京 (日本)
管理コンソールのMultizones SSOのページでは、ゾーンとのマッピングにLocation属性を指定できます。
Location属性 | ゾーン |
---|---|
レッドウッドシティ (米国) サンフランシスコ (米国) ニューヨーク (米国) |
米国 |
ロンドン (英国) フランクフルト (ドイツ) |
英国 |
東京 (日本) |
日本 |
レッドウッドシティ (米国) 属性に関連付けられているアカウント所有者がSSOを介してBoxにログインすると、所有者とそのすべてのコンテンツが自動的に米国ゾーンにマッピングされます。
Multizones SSOの設定
Multizones SSOを設定するには、企業のSSO属性とゾーンとのマッピングをBox Consultingに提供します。
Boxは企業と連携して次のことを行います。
- Box Multizones SSOの設定用にIDプロバイダを構成する - IdPとBoxの標準的な統合を使用することも、カスタム統合を使用することもできます。
- Multizones SSO向けにBox内で企業の新しい接続を更新する。
ゾーンへの属性値の割り当て
Boxがお客様環境のMultizones SSO構成を完了すると、Location属性値をゾーンに割り当てられるようになります。 Location属性をゾーンに割り当てた後、アカウントをお持ちのユーザーがサインインすると、そのアカウントはアカウントのLocation属性に応じて自動的にゾーンに割り当てられます。
注: フランスのゾーンを利用すると、コンテンツをすべてフランス国内に保管できます。Boxが提供するEUの他のゾーンと同様に、コンテンツ処理のほとんどはEU地域で行われます。
ゾーンにLocationを割り当てるには、次の手順に従います。
- 管理コンソールの左側のサイドバーで、[Enterprise設定] をクリックします。
- ウィンドウの上部にある [ユーザー設定] をクリックします。
- [SSOを使用したゾーンの割り当ての設定] セクションで、ゾーンのテキストフィールド内をクリックし、そのゾーンに割り当てるLocationのリストをコンマ区切りで入力します。
- [ユーザー設定] ウィンドウの右上で、[保存] をクリックします。
アカウントを所有するユーザーがサインインするたびに、割り当てられたゾーンが確認されます。
- ユーザーを別のゾーンに割り当てた場合、Boxは企業のSSO構成を更新し、その更新内容をユーザーアクティビティレポートに記録します。
- ゾーンに割り当てられたアカウントのLocation属性が無効であるか存在しない場合、ユーザーは引き続きサインインできますが、アカウントのゾーン割り当てが更新されることはありません。
注:
アカウントをゾーンに割り当てなかった場合、そのアカウントはその企業のデフォルトのゾーンに割り当てられます。
重要:
利用可能なゾーンを更新 (削除または新しく追加) する場合は、必ずアカウントチームと連携し、Boxが新しいゾーンを適切にプロビジョニングできるようにしてください。