管理者は、グループポリシーオブジェクト (GPO) などのシステム管理ツールを使用して、ユーザーの既知のフォルダリダイレクトをBox Driveに設定できます。 現時点では、エンドユーザーがこの機能を設定することはできません。
既知のフォルダリダイレクトとは
この新機能を使用すると、ドキュメントやデスクトップなどの既知のフォルダをBox Drive内に配置 (またはBox Driveにリダイレクト) できます。 これらのフォルダは、Box Driveの一部となり、そのコンテンツとともに同期されるため、ユーザーのファイルを確実にバックアップおよび同期し、デバイス間でアクセスできるようになります。
注: この機能は、バージョン2.47で導入された新しいアーキテクチャをベースにしたWindows版Box Driveの新バージョンでのみ使用できます。 macOS版Box Driveではまだサポートされていません。
開始前に以下の要件を確認してください:
- ターゲットデバイスにBox Driveバージョン2.47以降がインストールされていることを確認します。
- 組織全体で、新しいアーキテクチャで構築されているBox Driveの新しいバージョンにアップグレードしていることを確認します。 Windows版Box Driveの古いバージョンでは、この機能がサポートされていません。
この機能をリモートで有効にするための既知のオプション:
この機能をリモートで有効にする場合に推奨の方法
フォルダリダイレクトをリモートで有効にするには、グループポリシーを使用します。 以下の一連の手順に従います。詳細については、Microsoftの公式ガイドであるConfigure Folder Redirection using Group Policy (英語) を参照してください: https://learn.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/folder-redirection/folder-redirection-using-group-policy
重要: 既知のフォルダのコンテンツを新しい場所に移動する作業は、既知のフォルダリダイレクトを有効にした後に、別途実行する必要があります。 詳細については、https://learn.microsoft.com/en-us/windows-server/storage/folder-redirection/folder-redirection-using-group-policy#configuring-other-settings-for-the-redirected-folderを参照してください。
その他のリモートオプション (さらに詳細な設定が必要になる場合があります)
- ローカルグループポリシーエディタ: ローカルグループポリシーエディタ (gpedit.msc) を使用して個々のマシンでフォルダリダイレクトを構成します。これは、テストや小規模な設定向けです。
- PowerShellスクリプト: レジストリ変更のスクリプトを実行したり、PowerShellからリモートでGPOを適用したりして、フォルダリレダイレクトの設定を自動化します。
- System Center Configuration Manager (SCCM): 管理対象デバイスにポリシーまたはスクリプトを展開して、企業全体でフォルダリダイレクトを構成します。
- サードパーティ製の管理ツール/MDMソリューション: Microsoft Intuneなどのエンドポイント管理プラットフォームを使用して、フォルダリダイレクトや同様のユーザーデータのリダイレクト機能を構成します。
既知の制限事項と主な考慮事項:
- Box.com上では、リダイレクトされたフォルダの名前変更や削除を実行しないでください。
- フォルダリダイレクトを有効にした後に既知のフォルダのコンテンツを新しい場所に移動することは、現在サポートされていません。 この操作は、フォルダリダイレクトを有効にした後に、別途実行する必要があります。
- 既知のフォルダをBox Driveの新しい場所にリダイレクトする際は、リダイレクト先のフォルダがすでに存在し、ユーザーがそのフォルダに対して編集権限を持っていることを確認してください。
既知のフォルダリダイレクトを無効にする方法:
Box Driveへの移動に使用したのと同じ手順に従います。その際、ファイルの移動にローカルフォルダを使用します。 Box.com上のファイルは、元に戻す過程で移動されると削除されます。
エンドユーザーが既知のフォルダリダイレクトを使用できないようにする方法:
ユーザーが既知のフォルダリダイレクトを使用できないようにするために、管理者は、Windowsの既知のフォルダのフォルダプロパティで [場所] タブを無効にするか非表示にすることができます。 これにより、ユーザーは、フォルダリダイレクトの設定を手動で変更できなくなります。 この設定を行うには、グループポリシーまたはレジストリの編集を使用してそのフォルダの [場所] タブへのアクセス権限を削除し、ユーザーがこれらのフォルダをBox Driveや他の場所にリダイレクトできないようにします。