日本時間2025年2月20日より、Enterprise Plus以上のプランで新しくBox AI抽出エージェントをリリースする予定です。 Box AI抽出エージェントは、主に、プレビューUI、Box Apps (いずれもEnterprise Advancedプランで利用可能)、抽出API (Enterprise Plus以上のプランで利用可能) の3つの領域で利用できるようになります。 それぞれ、ユーザーエクスペリエンスと運用効率の強化において重要な役割を担うコンポーネントです。
1. プレビューUIの抽出エージェント
Boxプレビューを使用すると、ファイルをデバイスにダウンロードすることなく、任意のBoxアプリケーションで表示できます。 プレビューのサイドバーの自動入力機能にBox AI抽出エージェントが統合されることで、1回のクリックでコンテンツのメタデータを抽出できるようになるため、手作業が最小限に抑えられ、ワークフローがさらに効率化されます。
2. Box Appsの抽出エージェント
自動入力機能を備えたBox AI抽出エージェントと組み合わせてBox Appsを使用すると、メタデータの追加、分析、変更にかかる時間や労力が大幅に削減されます。 AIの機能を利用して手作業によるエラーが発生しやすいプロセスを最小限に抑えることで、これらのツールは、従来のメタデータ抽出の手法を、品質と精度が高いAIを活用したソリューションに置き換えます。
3. API経由での抽出エージェント
Box AI抽出APIは、一貫性のある正確な結果を維持しながら、インテリジェントなメタデータ抽出機能をテクノロジスタック全体に拡張し、柔軟性とカスタマイズ機能を向上します。 さらに、抽出APIを使用すると、最適なAIモデルの選択肢から独自のモデルを選択できます。 この機能は、お客様がOpenAI、Google、Anthropicなどのサポートされているプロバイダが提供する最新モデルを利用するために「独自のモデルを選択する」(CYOM) アプローチを希望する高度なユースケースに特に役立ちます。
Box AI抽出エージェントを使用すると、組織は、メタデータ抽出をカスタムアプリケーションやサードパーティ製アプリケーションに統合できるほか、ドキュメントのより適切な管理と規制要件への順守も促進できるようになります。 Boxに保存されているコンテンツから主な詳細を自動的に抽出することで、企業は、コンプライアンスへの取り組みを効率化し、ドキュメント管理全体を改善できます。
- 不動産管理会社は、顧客の契約書から重要な情報 (満了日、契約金額など) を引き出し、重要な更新の決定と契約ワークフローを推進できます。
- イベント管理会社は、ベンダーから受け取った無数のファイル (多くの場合、形式や言語はさまざまです) から詳細を抽出し、このデータを社内システムと統合して顧客管理を効率化できます。
- 法務チームは、契約書から主要な属性 (署名日、当事者名、支払い条件、期間など) を抽出し、証拠開示を効率化できます。