概要
移行は2つとして同じものはなく、異なるシステム間でのデータ移行は一筋縄ではいかないことがあります。 Box Shuttleは各種コンテンツ管理システム間の仲介役を担い、フォルダ、ファイル、権限、メタデータをこのようなプラットフォームからBoxに移行できるようにします。
このガイドでは、OneDrive for BusinessからBoxへのデータの移行手順を示し、手法の説明、ベストプラクティス、構成方法に焦点を当てます。
OneDriveの個人用アカウントからの移行を予定している場合は、Boxアカウントチームまでお問い合わせください。
ソースとターゲット
ソースとは、元の場所です。 ここが移行プロセスにおけるデータの出発点となります。 Box Shuttleは、ソースデータを改変または変更することはできません。
ターゲットとは宛先、つまりBoxです。 ここが移行プロセスにおけるデータの終着地となります。
ジョブ
ジョブとは、実行するタスクのことです。 移行のコンテキストでは、ジョブという用語はソースからBoxターゲットへのデータ移行にもあてはまります。
Box Shuttleには、次の2種類のジョブが用意されています。
- データの分析ジョブは移行の計画を開始する際に役立ちます。 このジョブは、ソースで指定された各項目を分析し、確かなレポートを提供します。
- データの移行ジョブでは、データの移動および転送を実行します。 このジョブには、権限を適用するためのより詳細な処理も含まれます。
また、データの移行ジョブでは、ライブ転送の前にシミュレーションジョブを実行することもできます。 シミュレーションでは、ライブデータを転送することなく転送ジョブを模擬実行できます。 ソースとターゲット間の非互換性の可能性を明らかにするため、ライブデータを転送する前にシミュレーションを実行することをお勧めします。 さらに、このようなジョブでは、ターゲットのアカウントとパス構造のほか、ターゲットの宛先とその宛先にアクセスできるリソースも確認されます。
始める前に
OneDriveからBoxへのコンテンツの転送を準備するには、以下のガイドラインを使用します。
フォルダ構造を設定する
Box内にコンテンツとユーザーを迎えるための準備を整えることは、最も重要かつ必要不可欠な最初の手順です。 ファイルの転送やユーザーアカウントの追加を行う前に、ビジネスワークフローに最も効果的な適切に整理されたフォルダ構造を作成しましょう。
- エンドユーザーがBox内の自分のコンテンツにアクセスする方法を考慮します。
- IT部門の要件に一致するようにBoxアカウントのセキュリティ設定を構成します。
- 必要に応じて、組織のイメージに合わせてカスタムブランド設定を行います。
詳細と推奨事項については、フォルダ構造のベストプラクティス
を参照してください。
保持するデータと情報を決定する
OneDriveからBoxに個人とチームを移動するには、計画と全体的なハウスキーピング処理が必要になります。 Boxへの移行に成功したお客様は、何もかも移行するのではなく、最新のコンテンツと関連性の高いコンテンツを移行しています。 一度も使用したことのないファイルやフォルダについては、維持する価値があるかどうかを検討してください。 不要な項目をあまりにも多く含めると、ジョブプロセスが複雑になり、行き詰まってしまう可能性があります。
オフラインにする必要があるものを検討する
オフライン用に最新のアクティブなプロジェクトを同期します。 組織のすべてのコンテンツのローカルコピーが必要とは限りません。 また、長時間オフラインのときにどのフォルダを使用できるようにする必要があるかも評価します。
サイトおよびドキュメントライブラリへのアクセス
新しい顧客テナントで初めてOneDrive for Business (ODB) またはSharePoint Online (SPO) の管理者を認証する場合は、グローバル管理者が行う必要があります。
初めての認証では、Shuttleアプリケーション用のプリンシパルIDが顧客テナントに作成されます。 グローバル管理者ユーザーは、顧客テナント管理サイトへのアクセス権を所有している必要があります。
これを行うには、グローバル管理者ユーザーとしてログインし、顧客テナント管理センターに移動します。 その後、管理者はODBまたはSPO管理システムを認証できるようになります。 グローバル管理者が最初に認証したシステムは最終的に削除できます。 この場合、管理者ユーザーはすでにテナント管理サイトへのアクセス権を所有している必要があります。
ソース分析
分析ジョブを実行することで、より包括的なレベルでソースデータを理解できます。 分析レポートには、データの種類、サイズ、作成からの経過時間、権限に関する情報が含まれます。
そのため、大規模で複雑なジョブを管理しやすい小規模なジョブに分割しやすくなり、どの部門やセクションを最初に移行すべきか計画したり、ユーザーとデータを移行するのに有効な方法を提案したりできるようになります。 このように、競合を減らしつつ、より迅速かつコスト効率に優れた方法で、大規模プロジェクトを完了できます。さらに、より効率的な差分実行も可能になります。
次の手順では、ソースシステムを設定し、元の場所でファイルとフォルダを分析するプロセスについて説明します。
OneDriveソースの構成
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Box Shuttleのホームページで、[+] をクリックして新しいジョブを作成します。
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[Analyze Data (データの分析)] をクリックします。
-
[Configure a new system (新しいシステムの構成)] で、[OneDrive] タイルをクリックします。
- [Log In to OneDrive (OneDriveにログイン)] をクリックします。
- OneDriveグローバル管理者資格情報を使用してアカウントにサインインします。
分析の実行
OneDriveソースを構成したら、ジョブの実行を開始できます。
- [+] アイコンをクリックして新しいジョブを作成します。
- [Analyze Data (データの分析)] をクリックします。
- [Systems that you configured before (以前に構成したシステム)] で、[OneDrive] ソースを選択します。
- 認証して [Continue (続行)] をクリックします。
-
[Filters (フィルタ)] で、フィルタを作成してファイルを含めたり除外したりします。 [+] アイコンを使用してフィルタを追加するか、ごみ箱アイコンを使用して既存のフィルタを削除します。 [Continue (続行)] をクリックして進みます。
注: 一部のフィルタでは、サポート対象外のMicrosoftシステムファイル (thumbs.dbなど) が無視されます。 これらのファイルは、フィルタを削除しても転送されません。 詳細については、Box SyncとBox Driveで無視またはブロックされるファイルの種類のガイドを参照してください。
- [Select file locations (ファイルの場所の選択)] ページで、分析するソースファイルを選択します。
- 行にカーソルを合わせると、フォルダエクスプローラアイコン が表示されます。 これを使用してアカウントを参照し、特定のファイルやフォルダを追加または除外します。
- アイコンを使用すると、追加するアカウントを検索できます。
- アイコンを使用すると、未選択項目を非表示にしたりすべての項目を表示したりできます。
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[Done (完了)] をクリックして続行します。
-
構成の概要が表示されます。
- [Schedule (スケジュール)] は、データの移行ジョブを実行する将来の特定の日時を設定します。 このオプションを使用すると、キューにジョブを追加することもできます。
- [Rename (名前を変更)] を使用して、ジョブの名前を変更できます。
-
[Analyze (分析)] をクリックしてジョブを開始します。 完了するまでに時間がかかることがあります。
- 右上隅に、現在のアクションと更新内容が表示されます。
- [View Results (結果の表示)] をクリックすると、ジョブの詳細が表示されます。
- [Stop (停止)] をクリックすると、完了する前にジョブが終了します。
- 分析が完了すると、ページに表形式の統計情報が表示されます。 [Done (完了)] をクリックすると、ホームページにリダイレクトされます。
分析結果の確認
分析結果には、ソースシステムの詳細が表示されます。 データにフィルタをかけたり、データの並べ替えやエクスポートを実行したりすることができます。
- 結果を確認するには、ホームページに移動して、対象のジョブをクリックします。
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[View Results (結果の表示)] をクリックすると、分析の詳細が表示されます。
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- 上部の概要セクションには、ジョブと分析対象ファイルの詳細が示されます。
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[Analysis Statistics (分析の統計情報)] には、結果を示すグラフが表示されます。
- フィルタ を使用して、結果を絞り込むことができます。
- 表の下にあるボタンを使用して、表示を変更します。
-
[Analysis Results (分析結果)] には、以下のオプションがあります。
- [See Results In Table (表形式で結果を表示)] をクリックすると、結果を示す詳細な表が表示されます。 [Filter (フィルタ)] を使用してデータを絞り込むことができます。また、[A...] 列をクリックすると、長い名前の表示方法が変わります。 表をエクスポートすることもできます。
- [Export in XLSX (XLSX形式でエクスポート)] をクリックすると、ダウンロード可能なファイルが作成されます。
- [Job History (ジョブの履歴)] にはジョブの実行ログが表示されます。
データのみの移行
次の手順を実行すると、ターゲットの特定の場所にデータを移行できますが、権限は適用されません。 データと権限を移行する場合は、権限を含むデータ移行を参照してください。
データのみの移行の実行
- ホームページで、[+] をクリックして新しいジョブを作成します。
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[Migrate Data (データの移行)] をクリックします。 アイコンが展開され、2つのオプションが表示されます。
- デフォルトでは、[Migrate Data (データを移行する)] チェックボックスがオンになっています。 このジョブでは、特定の場所から別の場所にデータを移行します。
- [Migrate Permissions (権限を移行する)] チェックボックスをオンにすると、権限設定と共にデータを移行できます。
- [Migrate Data (データの移行)] を選択します。
- [Choose source system (ソースシステムの選択)] で、構成済みのOneDriveシステムをクリックします。 アカウントの情報を確認して認証を行い、[Continue (続行)] をクリックします。
- [Choose target system (ターゲットシステムの選択)] で、宛先のBoxアカウントを選択します。 アカウントの情報を確認して認証を行い、[Continue (続行)] をクリックします。
-
次のセクションで、ファイルバージョンの移行を構成するように求められます。 [Migrate current version only (現在のバージョンのみを移行)] または [Migrate All Versions (すべてのバージョンを移行)] を選択して続行します。
注: すべてのバージョンを移行する場合は、バージョン1から順番に移行する必要があります。 現在のバージョンを選択した場合、後から前のバージョンを移行することはできません。 - [Filters (フィルタ)] で、フィルタを作成してファイルを含めたり除外したりします。 [+] アイコンを使用してフィルタを追加するか、ごみ箱アイコンを使用して既存のフィルタを削除します。 [Continue (続行)] をクリックして進みます。
-
[Select and map file locations (ファイルの場所の選択とマッピング)] で、移行するソースファイルの場所とアカウントを選択します。 ソースファイルの場所を選択すると、[choose target location (ターゲットの場所の選択)] ボックスが表示されます。 フォルダエクスプローラ を使用してターゲットファイルの場所を選択します。
- アイコンを使用すると、追加する特定のアカウントを検索できます。
- アイコンを使用すると、[Hide unchecked (未選択を非表示)] と [Show all items (すべての項目を表示)] を切り替えることができます。
-
[Default folder (デフォルトのフォルダ)] ボタンを使用すると、デフォルトの親フォルダを指定できます。
- [+ Create a new folder (+ フォルダの新規作成)] ボタンを使用すると、新しいフォルダを追加できます。
- [Root folder (ルートフォルダ)] ボタンをクリックすると、指定したBoxターゲットディレクトリのルート (/) にデータが送信されます。
- [Done (完了)] をクリックして続行します。
-
構成の概要には以下のセクションが含まれます。
- 実行できる処理
- 所有権と権限
- ソースからのアップロード速度の調整に使用できる帯域幅スイッチ。 右端まで移動すると、Shuttleでは、調整することなく可能な最大速度でデータが転送されます。
-
ミラー削除。選択した場合、ターゲットには存在するがソースには存在しないファイルが削除されます。
注: ミラー削除によってターゲットの場所にあるデータが削除される仕組みを理解していない場合は、このオプションを有効にしないでください。 - ソースシステム
- 移行する項目
-
ターゲットシステムの詳細
- これで、データ移行プロジェクトの品質チェックとして役立つシミュレーションを実行できます。 詳細については、シミュレーションと転送を参照してください。
権限を含むデータ移行
このタイプのデータ移行では、ファイルとフォルダだけでなく、所有権や権限も特定の場所から別の場所に転送します。このタイプの移行ジョブは、データ移行プロセス全体でファイル、アカウント、権限を包括的に管理するのに適しています。
アカウントマッピング
アカウントマッピングは、ソースのユーザーアカウントとターゲットのユーザーアカウントを関連付けるために使用されます。 アカウントのマッチングにより、コンテンツに対するユーザーのアクセスを失うことなく、容易に複数のユーザーのファイルとフォルダを転送できるようになります。 これは権限の移行において不可欠な要素です。
Box Shuttleは自動的にユーザーのマッピングを試みます。 たとえば、OneDrive上のusername@mycompany.comというソースアカウントは、同じ名前のBoxターゲットアカウントに自動的にマッピングされます。 また、法務などアクセスが制限されたエンティティのほか、エンジニアリング、地域のオフィスなどのグループに割り当てられた権限が、対応するターゲットグループに割り当てられます。
これを実現するため、Box Shuttleは以下の手順に従います。
- ソースとターゲット上のユーザー、グループ、権限をすべて記録します。
- 最適な結果になるように、自動的にマッチングする前に権限、ファイル、フォルダを識別します。
- ターゲット上の所有者とコラボレータの権限、パスを確認し、最適な結果になるように自動的にマッチングします。
権限の競合
OneDriveからBoxにデータを転送する際に、権限の移行ジョブでは、ソースとターゲット間に所有権と権限の互換性があるかが判断されます。 ソースとターゲット間で権限の競合が発生している場合、Box Shuttleは、以下のオプションを提供します。
Expand permissions (権限の拡大) |
子フォルダまたはファイルの権限が親よりも少ない場合、その子フォルダまたはファイルに権限を追加します。 |
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Restrict permissions (権限の制限) |
子フォルダまたはファイルの権限が親よりも少ない場合、親フォルダから権限を削除します。 |
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Skip files that have conflicts (競合しているファイルをスキップ) |
親に対する権限が削減されているため、これらのフォルダまたはファイルはデータ移行で転送されません。 結果で、これらのフォルダまたはファイルは [フィルタ済み] と表示されます。 |
権限を含む移行の実行
以下に、権限と共にデータを移行するジョブを設定して実行する手順を示します。
- ホームページで、[+] アイコンをクリックして新しいジョブを作成します。
-
[Migrate Data (データの移行)] をクリックします。 アイコンが展開され、2つの移行オプションが表示されます。 [Migrate Permissions (権限を移行する)] を選択し、[Continue (続行)] をクリックします。
- [Choose source system (ソースシステムの選択)] で、構成済みのOneDriveシステムをクリックします。 アカウントの情報を確認して認証を行い、[Continue (続行)] をクリックします。
- [Choose target system (ターゲットシステムの選択)] で、宛先のBoxアカウントを選択します。 アカウントの情報を確認して認証を行い、[Continue (続行)] をクリックします。
-
移行するファイルバージョンとして [Migrate current version only (現在のバージョンのみを移行)] または [Migrate All Versions (すべてのバージョンを移行)
] を選択します。
注: すべてのバージョンを移行する場合は、バージョン1から順番に移行する必要があります。 現在のバージョンを選択した場合、後から前のバージョンを移行することはできません。 -
[Filters (フィルタ)] で、フィルタを作成してファイルを含めたり除外したりします。 [+] アイコンを使用してフィルタを追加するか、ごみ箱アイコンを使用して既存のフィルタを削除します。 [Continue (続行)] をクリックして進みます。
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この時点で、データ転送プロセスで権限の競合を解決する方法を選択できます。 データの移行ジョブに適したオプションを選択します。 詳細については、権限の競合を参照してください。
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[Select and map file locations (ファイルの場所の選択とマッピング)] で、移行するソースファイルの場所とアカウントを選択します。項目を選択した際に、[choose target location (ターゲットの場所の選択)] ボタンをクリックすると、それぞれの選択項目に対してターゲットシステム内で利用可能なアカウントが表示されます。
選択したサイト、ドキュメントライブラリ、ディレクトリはすべて、ディレクトリとしてBoxに書き込まれます。-
[Default folder (デフォルトのフォルダ)] ボタンを使用すると、デフォルトの親フォルダを指定できます。
- [+ Create a new folder (+ フォルダの新規作成)] ボタンを使用すると、新しいフォルダを追加できます。
- [Root folder (ルートフォルダ)] ボタンをクリックすると、指定したBoxターゲットディレクトリのルート (/) にデータが送信されます。
-
[Default folder (デフォルトのフォルダ)] ボタンを使用すると、デフォルトの親フォルダを指定できます。
-
権限の移行ジョブでは、ソースの項目がソースからターゲットに正しくマッピングされるように、ソースを検査します。
- [Examine (検査)] をクリックし、ジョブを続行します。
- [Cancel (キャンセル)] をクリックすると、[Select and map file locations (ファイルの場所の選択とマッピング)] ページに戻ります。
-
検査ジョブが完了したら、[Done (完了)] をクリックして続行します。
-
- Box Shuttleがソースを検査してエラーを検出した場合は、[View Errors (エラーの表示)] をクリックすると競合が表示されます。 また、パスの全リストをダウンロードして、参照用の.CSVファイルを入手することもできます。エラーのリストを確認し、エラーの解決方法のガイダンスとして利用します。
- 変更した場合は、[Re-examine paths (パスの再検査)] をクリックしてもう一度検査を実行します。 [Skip paths and continue (パスをスキップして続行)] をクリックすると、ファイルパスを除外し、ページから移動します。
-
-
検査が完了したら、[Select and Map Users and Groups (ユーザーとグループの選択とマッピング)] ページに戻ります。 ターゲットのユーザーとグループにマッピングするソースのユーザーとグループのリストを確認します。 Box Shuttleは自動的に、同一のユーザーとグループをマッチングします。 [Continue (続行)] をクリックして進みます。
注: 表示されているアカウントはすべて、続行する前にマッピングされているか選択解除 ([skipped (スキップ)] とマーク) されている必要があります。- マッピングされるソースユーザーは、転送対象として選択したアカウントのデータ所有者です。 また、Boxは自動的にソースからターゲットに同一のコラボレータをマッチングします。
-
マッピングされていないソースのユーザーとグループは、転送対象として選択したソースアカウント内の1つ以上の項目のコラボレータです。
- ソースのユーザー/グループをターゲットアカウントにマッピングするには、右側でそれぞれの [choose target user (ターゲットユーザーの選択)] をクリックします。 このジョブにより、ソースのコラボレータをマッピングできる有効なユーザーまたはグループのリストが表示されます。
-
転送をスキップするには、転送をスキップする特定のユーザーまたはグループの名前の横にあるチェックボックスをオフにします。
注: 転送対象としてすでにアカウントが選択されているソースユーザー (データ所有者) の選択は解除しないでください。 データ所有者の選択を解除すると、そのデータが転送から削除されます。
-
次の手順はターゲットのユーザーとグループをスキャンする処理です。 この処理では、ターゲット上の所有者とコラボレータの権限、パスを確認し、最適な結果になるように自動的にマッチングします。 [Process (処理)] をクリックして続行し、完了したら [Done (完了)] をクリックします。
-
最後の手順は、ジョブの概要ページです。 ここには、以下に関する情報が含まれます。
- ソースからのアップロード速度の調整に使用できる帯域幅スイッチ。 右端まで移動すると、Shuttleでは、調整することなく可能な最大速度でデータが転送されます。
- [Mirror Deletions (ミラー削除)] チェックボックス。オンにすると、Shuttleは、ターゲットには存在するがソースには存在しないファイルを削除します。
- 注: ターゲットのデータへの影響を理解していない場合は、[Mirror Deletions (ミラー削除)] を有効にしないでください。 ミラー削除を使用する際は、必ずシミュレーションを実行して結果を確認してください。
- ソースシステムとターゲットシステム
- 移行するファイルバージョンを選択するオプション
- 移行の問題を解決するために選択するオプション
-
パスと対象のマッピング
- [Run Simulation (シミュレーションの実行)] では、現在の構成での転送の実行状況について推定します。 シミュレーションが完了したら、ジョブのパフォーマンスに関する詳細を確認します。 これらのレポートには、ターゲットのパス構成および発生する可能性のあるエラーが記載されています。
- [Transfer (転送)] をクリックすると、すぐにデータの移行が開始されます。
注: 転送を開始する前にシミュレーションを実行することを強くお勧めします。 - [Schedule (スケジュール)] は、データの移行ジョブを実行する将来の特定の日時を設定します。 このオプションを使用して、実行中の別のジョブのキューの後にジョブをスケジュール設定することもできます。
- [Run Simulation (シミュレーションの実行)] をクリックすると、プレビューのためのテスト実行が続行されます。 シミュレーションが完了したら、[View Results (結果の表示)] をクリックしてシミュレーションの概要ページを表示します。 詳細については、シミュレーションの実行を参照してください。
- 開始する準備が整ったら、[Transfer (転送)] をクリックしてデータ移行プロセスを開始します。 ジョブが完了したら、転送の概要ページで結果を確認します。 詳細については、データ転送の実行を参照してください。
シミュレーションと転送
Box Shuttleには、移行の構成の最後にシミュレーションのオプションが用意されています。 シミュレーションを行うことで、データ移行に先立って、実行時間を推定したり、発生する可能性のある問題やエラーを確認したりできます。 効果的かつ効率的な移行計画のため、転送を行う前にシミュレーションを実行してください。
シミュレーションで検出できるBoxとの互換性に関する問題としては、サポートされる最大サイズよりも大きいファイル、サポート対象外のシステムファイル (thumbs.dbやその他同様の拡張子) などが挙げられます。
シミュレーションが完了したら、分析ジョブと同様に、推定されるジョブ情報の概要を確認します。 シミュレーションの結果をプレビューすることで、ライブ転送をよりシームレスに行うことができます。
シミュレーションまたは転送の完了時に、Box Shuttleでは、参照用に包括的な結果が表示されます。 概要ページの情報を移行の構成に役立ててください。
シミュレーションの結果は、データを新しいターゲットに移動する前に移行計画の潜在的な問題点を解決するのに役立ちます。 転送の実行後は、差分同期を使用すると、引き続きアクティブユーザーの移行ステータスを最新の状態で維持することができます。
シミュレーションの実行
- シミュレーションは、任意のデータの移行ジョブの構成に関する概要ページから実行できます。
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[Run Simulation (シミュレーションの実行)] をクリックすると、移行ジョブを試行できます。 その結果、現在の構成でのジョブの実行速度が推定されます。 シミュレーションが完了すると、データの移行ジョブの潜在的なパフォーマンスに関する詳細が表示されます。 ターゲットのパス構成および発生する可能性のあるエラーに関するレポートを確認します。 ライブデータを移行する前に、シミュレーションを実行することをお勧めします。
- [Transfer (転送)] は、シミュレーションを実行せずにデータ移行プロセスを直接開始します。
- [Schedule (スケジュール)] は、データの移行ジョブを実行する将来の特定の日時を設定します。 このオプションを使用して、実行中の別のジョブのキューの後にジョブをスケジュール設定することもできます。
- [Rename (名前を変更)] を使用して、シミュレーションの名前を変更できます。
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シミュレーションが完了したら、[View Results (結果の表示)] をクリックします。 このページには、現在の構成でデータを転送した場合の推定所要時間も示されています。 ライブデータの転送結果は異なる場合があります。
- [Simulation Statistics (シミュレーションの統計情報)] には、結果を示すグラフが表示されます。 フィルタアイコン を使用して、結果を絞り込むことができます。表の下にあるボタンを使用すると、選択内容に応じて表示を変更できます。
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[Simulation Results (シミュレーションの結果)] には、以下のオプションがあります。
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[See Results In Table (表形式で結果を表示)] をクリックすると、結果を示す表が表示されます。 [Filter (フィルタ)] を使用してデータを絞り込むことができます。また、[A...] 列をクリックすると、長い名前の表示方法が変わります。 表をエクスポートすることもできます。
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[Export in XLSX (XLSX形式でエクスポート)] をクリックすると、ダウンロード可能なファイルが作成されます。
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[Job History (ジョブの履歴)] にはジョブの実行ログが表示されます。
- [Done (完了)] をクリックしてホームページに戻るか、[Transfer (転送)] をクリックしてデータの移行ジョブを開始します。
データ転送の実行
シミュレーションが完了したら、ソースからターゲットの場所にデータを転送できます。
- [Transfer (転送)] をクリックして移行を開始します。
- ジョブが開始されると、概要ページにステータスの更新情報が表示されます。 完了する前に移行を終了するには、[Stop transfer (転送の停止)] をクリックします。
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ジョブが完了したら、[View Results (結果の表示)] をクリックします。 このページには、現在の構成でデータを転送した場合の統計情報とその他の情報が含まれています。
- [Transfer Statistics (転送の統計情報)] には、結果を示すグラフが表示されます。 フィルタアイコン を使用して、結果を絞り込むことができます。 表の下にあるボタンを使用すると、選択内容に応じて表示を変更できます。
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[Transfer Results (転送の結果)] には、以下のオプションがあります。
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[See Results In Table (表形式で結果を表示)] をクリックすると、結果を示す表が表示されます。 [Filter (フィルタ)] を使用してデータを絞り込むことができます。また、[A...] 列をクリックすると、長い名前の表示方法が変わります。 表をエクスポートすることもできます。
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[Export in XLSX (XLSX形式でエクスポート)] をクリックすると、ダウンロード可能なファイルが作成されます。
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[Job History (ジョブの履歴)] にはジョブの実行ログが表示されます。
- [Done (完了)] をクリックして、ホームページに戻ります。
ジョブの結果の確認
シミュレーションまたは転送の完了時に、Box Shuttleでは、参照用に包括的な結果が表示されます。 結果は、インターフェース内で表として表示するか、直接ダウンロードします。 概要ページの情報を移行の構成に役立ててください。
監査とストレージの確認
プロジェクトが完了したら、各ジョブからデータを収集できます。 結果は、記録しておくためにダウンロード可能なファイルとして取得できます。 ジョブの概要ページで、参照用にファイルをダウンロードして保存できます。 詳細については、シミュレーションと転送の結果の確認および権限の移行結果の確認を参照してください。
追加情報
OneNoteノートブックの転送はBox Shuttleのサポート対象外
Box Shuttleにより、OneNoteノートブックおよび関連付けられた項目 (ノートブックパッケージなど) がOneDriveから転送されることはありません。 これは、これらのファイルが作成元のエコシステムに依存しており、その特定の環境の外に移行すると整合性が失われるためです。 これらのファイルには、明確に定義されたプロパティがファイルとして必ずしも設定されているとは限りません。 転送した場合、ソース環境と同じ状態でファイルを開けない場合があります。