Boxでは、Box AIのモデル管理およびコンプライアンス管理に関する新しい機能強化をリリースする予定です。これにより、管理者レベルのガバナンス、コンプライアンスへの準拠、エンドユーザーによるモデル選択が可能となり、企業向けのAIワークフローが強化されます。
新機能
管理者は、組織全体のAIモデルについて、利用状況を把握できるようになるとともに、きめ細かくガバナンスを適用できるようになります。
主な更新内容:
- 管理者によるモデルガバナンス: 管理者は、企業全体でのモデルの利用方法をきめ細かく制御できるようになります。これには、コンプライアンス、プラン、プロバイダ、または設定に基づいて特定のモデルを無効化/有効化する機能が含まれます。
- 管理者によるデフォルトモデルの構成: 管理者は、Box AI Home、Notes、プレビュー、HubsにおいてBox Agentに使用されるデフォルトモデルを構成できます。
- Box Agentに独自のモデルを選択 (Enterprise Advancedをご利用のお客様向け): エンドユーザーは、Boxにおいて初めて、管理者が承認したモデルの中から、Box Agentを活用するプロンプトで使用するモデルを簡単に選択できるようになります。
- 規制された環境向けのBox AI Home: 管理者によるモデル選択機能により、FedRAMP Class D (High) およびDoD Impact Level 4 (IL-4) への準拠が求められる組織でもBox AI Homeを有効化できるようになります。
これらのガバナンス設定は、Box AI Home、Notes、プレビュー、Hubsに加え、Box AI Studioで使用されるエージェントにおいて、Box Agentを利用するエクスペリエンスに直接適用されます。
主な機能と管理機能
管理コンソールでのモデルガバナンス
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組織全体で使用されるモデルに対するきめ細かな制御: 管理コンソールの [モデル] ページから、管理者は以下を確認できます。
- Proモードに対応しているモデル
- そのモデルのコンプライアンスレベル (例: FedRAMP Class C (FRC/Moderate)、FedRAMP Class D (FRD/High)、DoD Impact Level 2 (IL2)、DoD Impact Level 4 (IL4))
- モデルの価格帯
- モデルを実際に無効/有効にできるかどうか
- カスタムエージェントとProモードへの影響: AI Studioのカスタムエージェントに使用されているモデルが無効化されると、そのエージェントは、承認済みのモデルで再構成されるまで無効になります。 Proモードに対応するすべてのモデルが無効化されると、Proモードは利用できなくなります。
- デフォルトの有効化状態: Box AI Homeは、これまでに有効化したことがないすべてのユーザーに対してはデフォルトでオフのままとなります。これにより、管理者は、展開前に承認済みモデルを構成できます。
ユーザーによるモデル選択: 独自のモデルを選択
- Box AI Home、Notes、プレビュー、Hubsにおいて、Enterprise Advancedプランのエンドユーザーは、Box Agentを使用してクエリを実行する際に、管理者が承認したモデルのドロップダウンから選択できるようになります。 これにより、Boxユーザーは、目の前のタスクに応じて任意のモデルを利用できるようになり、複数のモデルをより簡単に使い分けながら、コンテンツが保存されている場所で直接AIを活用できるようになります。
重要である理由
- 知識労働者およびエンドユーザー向け: 従業員自身が選択できるようになります。 Enterprise Advancedプランのユーザーは、初めて、Box AI Homeや、Box Agentを利用できるさまざまな場所で直接、業界をリードするモデルをシームレスに切り替えられるようになります。これにより、チームは特定のタスク、プロンプト、ワークフローに最適かつ高性能な (管理者によって承認された) LLMを活用し、最適な結果を得ることができます。
- 企業のITおよびAI管理者向け: ユーザーの生産性を損なうことなく、一元化されたきめ細かなガバナンスを実現します。 管理者は、特定のAIモデルを厳選して有効または無効化するために全体を可視化できるほか、組織のデフォルトモデルを設定し、Box Agentを利用するすべてのエクスペリエンスにおいて企業によるAIの利用が社内基準や予算レベルに沿ったものになるよう管理できます。
- 規制された業界および公共部門のチーム向け: 管理者レベルでのモデルフィルタ機能により、FedRAMP Class D (High)、FedRAMP Class C (Moderate)、DoD IL2、DoD IL4などの厳格なコンプライアンス基準を遵守する組織では、コンプライアンスを厳格に維持しながら、Box AI Homeやインテリジェントなエージェントを安心して利用できるようになります。
管理者向けの重要な考慮事項:
- モバイルエクスペリエンス: このエクスペリエンスは、モバイル向けに近日中に提供される予定です。
主要なユースケース:
- 適切なタスクに適切なモデルを一致させる: Enterprise Advancedプランのユーザーは、Box AI Home、Notes、プレビュー、Hubs内で直接、業界をリードするLLMを切り替えることができます。これにより、複雑なデータ統合には高度な推論モデル、迅速な下書き作成には軽量なモデルを組み合わせることができます。
- イノベーションを遅らせることなくAIガバナンスを一元化する: ITチームおよびセキュリティチームは、承認済みの基盤となるモデルを厳選し、企業全体のデフォルト設定を確立して、部門間でのAIコストを円滑に最適化できるようになります。
- 高セキュリティ環境および規制された環境で企業向けAIを実現する: FedRAMP Class D (High) およびDoD IL4に準拠したモデルのみを選択できるため、連邦機関、防衛関連組織、公共部門のチームに対してBox AI Homeやエージェントワークフローを安心して展開できます。
- カスタムエージェントと自動化ワークフローの将来性を確保する: 組織の基準を満たす、検証済みかつコンプライアンスに準拠したモデルを使用して、Box AI Studioのカスタマイズされたエージェントを容易に適応および利用できます。
- インテリジェントなワークフローと自動化を拡張する: これらの新しいきめ細かなコンプライアンスの管理下でBox AI Homeを導入できるようになった組織では、大量のファイル、フォルダ、Hub、コレクションを対象にBox AIのクエリやエージェントを利用できるようになります。また、Box AI Studioで作成したカスタムAIエージェントをBox Automateワークフロー内で利用することも可能になります。
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基本的な取り組み
- 顧客のコンテンツをトレーニングに使用しない: 企業のファイルは、BoxまたはサードパーティのAIモデルのトレーニングや改善に使用されることはありません。
- ネイティブの権限の適用: Box AIは、既存のBoxの権限アーキテクチャとアクセス制御を厳格に順守します。
リリース時期に関する注意事項:
この機能は、日本時間8月25日から9月5日にかけてお客様に順次提供される予定です。
利用可能なモデルやコンプライアンスレベルの詳細については、box.com/modelsを参照してください。
これらの新機能を活用するための一連の手順については、https://docs.box.com/ja/box-ai/admins/enabling-box-ai-studio-and-managing-agentsを参照してください。