リモートMCPサーバーは、AIエージェントがBoxなどのサードパーティ製アプリケーションに接続して操作するために標準化された手段であり、さまざまなプラットフォーム間でコンテンツやAI機能へのシームレスにアクセスできるようにします。 Box MCPサーバーは、Copilot StudioやClaude Enterpriseなどの主要なAIエージェントプラットフォームが、未加工のファイルコンテンツを公開することなく、BoxのデータやAIを活用したツールに安全にクエリを実行して活用できるようにする懸け橋として機能します。 OAuth承認により、ユーザーは、AIエージェントに対して自分のBoxアカウントへのアクセスを制限して付与できるため、このような外部AI環境内で直接、インテリジェントなドキュメント処理、高度な検索、複数ファイルへのAIクエリが可能になります。
詳細
提供されるツールの詳細や、Box MCPのリモートサーバーおよびローカルサーバーとそのユースケースについては、こちらのDeveloperドキュメントを参照してください。
Box管理者向け
Boxでは、Box MCPサーバーを管理および追加できるようにして、Boxとサードパーティ製AIエージェント間のシームレスな接続を実現します。
あらかじめ定義されたBox MCPサーバーにアクセスして管理するには:
- 管理コンソールの左のサイドバーで、[統合] をクリックします。
- ウィンドウ上部にある検索フィールドで、あらかじめ定義されたBox MCPサーバー (例:「Box MCP Server for Copilot Studio」) を検索します。
- 選択したMCPサーバーの横にある利用状況をクリックし、有効にしたい状態を選択します。
リストに記載されていないBox MCPサーバーを新規作成するには:
- 管理コンソールの左のサイドバーで、[統合] をクリックします。
- ウィンドウ上部にある検索フィールドで、「Box MCP Server」を検索します。
- [Box MCP Server] アプリケーションにカーソルを合わせ、[構成] をクリックします。
- [追加の構成] セクションで [+ 統合資格情報を追加] をクリックします。
- 生成されたクライアントIDとクライアントシークレットをコピーします。
- 外部のMCPクライアントから提供されたリダイレクトURIを入力します。
- [スコープ] で [AIを管理する] が選択されていることを確認します。
- こちらの記事を参照し、カスタムインスタンス統合用の統合資格情報を追加します。
クライアント側でのBox MCPサーバーの追加
AIエージェントプラットフォームからBoxに接続するには、以下が必要です。
- エンドポイントURL: https://mcp.box.com
- クライアントIDおよびクライアントシークレット: 管理コンソールで上記のBox MCPサーバーを構成する際に、[+ 統合資格情報を追加] セクションで生成されます。
- OAuthエンドポイント: これらはBox Platformの場合と同じで、RFC 8414に従って公開されます。
正確な手順はAIプラットフォームによって異なる場合があります。 クライアント側での設定手順については、お使いのプラットフォームのドキュメントを参照してください。 現在、Box MCPサーバーは動的クライアント登録をサポートしていないことに注意してください。
Copilot Studio側でのBox MCPサーバーの追加
詳細な手順とガイダンスは、こちらのMicrosoftの公式ドキュメントで確認できます: Copilot StudioでのMCPサーバーの追加
MCPサーバーをツールとしてCopilot Studioに追加するには、以下の手順に従います。
1. Copilot Studioで新しいエージェントを作成する:
- 有効なアカウントでCopilot Studioにログインし、任意の名前と説明を追加して新しいエージェントの作成手順に従います。 Copilot Studioでエージェントを作成するプロセスの詳細については、こちらのMicrosoftのサポート記事を参照してください。
2. Box MCPサーバーをツールとして追加する:
- エージェントの [Tools (ツール)] ページに移動し、[Add a tool (ツールを追加する)] を選択します。
- [Model Context Protocol (モデル コンテキスト プロトコル)] を選択し、利用可能なMCPコネクタのリストから [Box MCP Server] を選択します。
- 必要な情報を入力して、接続を承認します。
- 完了したら、[Add to agent (エージェントに追加する)] または [Add and configure (追加と構成)] を選択して続行します。
3. エージェントを公開して展開する:
- エージェントを公開して、チャネルで利用したり選択したユーザーが利用したりできるようにします。 Copilot Studioでエージェントを公開および展開するプロセスの詳細については、こちらのMicrosoftのサポート記事を参照してください。
Azure API CenterのEnterprise Registry側でのBox MCPサーバーの追加
Azure API CenterでOAuth 2.0アプリを作成する
このプロセスの詳細については、こちらのドキュメントを参照してください: OAuth 2.0アプリを作成する
Box側から資格情報を取得するには:
- 管理コンソールの左のサイドバーで、[統合] をクリックします。
- [Box統合とクライアント] タブで、[統合の個別管理] までスクロールします。
- 「Box MCP Server」を検索します。
- [Box MCP Server] アプリケーションにカーソルを合わせ、[構成] をクリックします。
- [追加の構成] セクションで [+ 統合資格情報を追加] をクリックします。
- 生成されたクライアントIDとクライアントシークレットをコピーします。
- Azure API CenterのEnterprise Registryから提供されたリダイレクトURIを入力します。
- [スコープ] で [AIを管理する] が選択されていることを確認します。
- カスタムインスタンス統合用の統合資格情報を追加するには、こちらの記事を参照してください。
Azure API CenterのEnterprise RegistryにMCPサーバーを追加するには、こちらのMicrosoft公式ドキュメントの手順に従ってください: Azure API CenterのEnterprise RegistryでのMCPサーバーの追加
MCPサーバーでのBox AI機能の使用
サードパーティ製アプリケーションでBox AIを使用する際は、Box MCPサーバー経由でアプリケーションにアクセスすることで、最適なエクスペリエンスと質の高い結果が得られます。 Box MCPサーバーを使用すると、すべての機能、パフォーマンスの向上、シームレスなユーザーエクスペリエンスが実現します。
管理対象ユーザーのBox AI APIへのアクセスを管理するには:
- 管理コンソールの左のサイドバーで、[Box AI] をクリックします。
- [Box AI] ウィンドウで [設定] をクリックします。
- すべてのユーザーに対して [AI API] と [Box公式統合] が有効になっていることを確認します。
- 必要に応じて、Box AIの利用規約に同意済みであることを確認します。
APIの料金とAIユニットの消費量
Box MCPサーバー経由でツールを使用すると、課金対象のBox Platform APIコールが使用や、AIユニットの消費が発生する場合があります。 全体的な使用プロファイルに影響する可能性があるため、アクティビティを監視して、これらのリソースの使用状況を常に把握しておくことをお勧めします。