Box AIを使用すると、コンテンツ戦略を刷新し、非構造化データの可能性を最大限に引き出すことができます。 さらに、Boxで好評のエンタープライズグレードのセキュリティ、コンプライアンス、プライバシーもそのまま利用できます。 膨大な情報を数秒で要約する、ビジネスインサイトを簡単に特定する、新しいコンテンツを生成するなど、さまざまな方法でコンテンツの価値を引き出しましょう。
適切なプロンプトを作成するための基本原則
Box AIを最大限活用するには、まず、適切なプロンプトを作成します。 コンテンツの生成、質問への回答、推奨事項の提案に関しては、時間をかけて慎重にプロンプトを組み立てることで、ユーザーの意図を適切にBox AIに伝えて、効果的な結果を得ることができます。
- 具体的かつ明確にする: リクエストや質問を明確に記述してください。 あいまいな質問や過度に大まかな質問は避けます。 プロンプトが具体的になればなるほど、応答の質も高まります。
- 背景情報を提供する: リクエストの背景情報を簡単に説明してください。 この情報は、Box AIが要望を把握して、より関連性の高い回答を提供するのに役立ちます。
- 回答の自由度が高い質問をする: はい/いいえで答えられる質問を避け、詳細な応答を促す質問をしてください。
- たとえば、「これは可能ですか?」ではなく「...のプロセスを説明してください」という質問をします。
- 繰り返し試してみる: 最初の応答が期待した内容でない場合は、プロンプトを見直してください。 リクエストを言い換えたり、明確化したりすると、より正確な回答を得られる可能性があります。
- 偏見のある言葉を避ける: 使用する言葉に注意し、意図していない偏見が入らないようにしてください。 一般的には、明確で中立的な言葉使いをお勧めします。
- 長くしすぎない: 明確かつ具体的にして、極端に長いプロンプトは避けてください。 簡潔で構成がしっかりした質問であれば、的を射た応答を得られる可能性が高くなります。
- 説明を求める: 内容の理解を深めるには、回答の説明や根拠を求めてください。
- たとえば、「そうなる理由は何ですか?」、「...について詳しく説明してください」と質問します。
Box AI for Documentsにおけるプロンプトのベストプラクティス
- Box AIとの過去の会話で行った質問は考慮されないため、それだけで成立する質問をします (ただし、フォローアップの質問の場合は、直前の質問が考慮されます)。
- 回答はドキュメントのテキストのみに関連していることに注意します (Box AIはファイルのサイズ、ページ、単語数などのメタデータにはアクセスしません)。
- ドキュメントのコンテンツ内のハイパーリンクは参照されません。
- ドキュメント内で特定の単語や話題が出現する回数をBox AIに数えさせないようにします。
- 回答について特定の長さ (単語数または段落数) を指示しないようにします。
詳細な手順については、Box AI for Documentsを参照してください。
Box AI for Notesにおけるプロンプトのベストプラクティス
- 出力の形式 (リスト、手順の説明、長所/短所、事例) を指定します。
- 質問や指示で特定の話題や以前の会話に言及する場合は、背景に関連する詳細情報を含めます。
- より質の高い結果を得るために、どのような応答が必要かを指定する3つの文でプロンプトを作成します。
- 背景を設定し、モデルの応答を導くことができるように、会話の最初に簡単なイントロダクションを加えます。
- リクエストの中で明確に創造性を求めることで、常識にとらわれない創造的なアイデアが生成される可能性があります。
- 過度に冗長な回答や長すぎる回答を避けるには、「X文字以内で」のように長さや単語数を指定します。
- Box AIに対して、出典や証拠で応答を裏付ける情報を提供するよう求めます。 ただし、応答は個別に検証することが重要です。
詳細な手順については、Box AI for Notesを参照してください。
さまざまなユースケースに適したプロンプトの作成
Box AIでのコンテンツの生成
プロンプトに含める詳細が多ければ多いほど、出力の質が向上します。 以下に例を示します。
- Box AIに「顧客からの問い合わせに対応するための指針を作成してください」と求めると、基本的な応答が生成されます。
- Box AIに「顧客からの問い合わせに対して、メタデータ抽出に関連した新しいAI製品のリリースを紹介するための指針を作成してください」と求めると、より正確で具体的な応答が生成されます。
Box AIでのコンテンツのリファイン
リファインの対象として選択するコンテンツは、具体的で意味のある内容である必要があります。 以下に例を示します。
- 「わからない」や「まったく問題なし」という漠然としたテキストを指定し、Box AIにこれをさらに詳しく説明するよう求めても、効果的な結果は得られません。
- 「今日はS&P 500が値上がりした」や「クリスマスは米国政府が認定した11の連邦法定休日のうちの1つである」のような明確なコンテンツであれば、より効果的な結果が得られます。
Box AIでの特定の業界向けのテキスト作成
特定の業界で働いている場合 (または特定の業界に関するテキストを作成している場合) は明確にしてください。 以下に例を示します。
- コンサルティング会社に勤務している場合は、「ソーダブランドのコスト削減に関するクライアントからの問い合わせに対応するための指針の草案を作成してください」のように、業界固有のプロンプトを使用します。
- 非営利団体で働いている場合は、「ブレインストーミングをして、気候変動に対する行動をボランティアに促すためのアイデアを10個出してください」というようなプロンプトを考えます。
以上を踏まえ、必ず何度か試すようにしてください。 適切なプロンプトを作成するには、少々の試行錯誤が必要になることがよくあります。 さまざまな手法を試し、プロンプトを調整して、Box AIから精度の高い有益な応答を引き出してください。