Salesforce管理者は、Salesforceでホストされる設定ウィザードを使用すると、Box for Salesforce管理パッケージをすばやく簡単かつ正確に構成できます。
前提条件:
- Boxサービスアカウント
- Boxの個人用アカウント
- Salesforce管理者アカウント
- Salesforceユーザーアカウント
Boxサービスアカウント
Boxサービスアカウントは、Box for Salesforce統合を管理するための専用アカウントとして使用するため、個人ユーザーには割り当てないでください。Boxサービスアカウントには、管理者または共同管理者レベルの権限が必要です。
また、このアカウントには次の役割があります。
- Box上のSalesforceコンテンツを「所有」する
- 企業全体のSalesforceからBoxへのAPIコールを行う
Boxサービスアカウントを持っていない場合は作成します。それには、管理対象ユーザーとしてboxforsalesforce@example.comなどを追加します。
Box for Salesforce管理パッケージのインストール
Salesforce App ExchangeでBox for Salesforceパッケージを入手します。管理者のみのバージョンでアプリをインストールして、サードパーティアクセスを承認し、すべてのユーザーにアクセス権限を付与する必要があります。
[クイック設定] ウィザード
[クイック設定] ウィザードでは、以下を実行できます。
- BoxサービスアカウントをSalesforceに接続する
- BoxでSalesforceコンテンツを保存するためのルートフォルダを割り当てる
- ユーザーに権限を割り当てる
- Boxユーザーとしてログインする
ルートフォルダの割り当て
Salesforceに関連するすべてのBoxコンテンツのメインフォルダを設定します。これは、Boxのフォルダ階層の最上位フォルダです。これがルートフォルダであることを示す名前 (例: Salesforce root folder、Salesforce main folder) で新しいフォルダを作成することをお勧めします。
権限の割り当て
ユーザータイプ、プロフィール、Boxのアクセス権限を構成します。権限の種類を以下に示します。
- 管理者 - Box for Salesforce管理パッケージに対して管理者アクセス権限を必要とし、統合の設定を変更することができるユーザー
- ユーザー - 統合を使用するだけのユーザー
- Box Sign - Box for Salesforce統合でBox Sign機能を使用する必要があるユーザー
注:
使用できる権限は、選択したユーザータイプやプロフィールによって異なる場合があります。
Boxユーザーとしてログイン
企業をそのBoxアカウントに接続します。ログインすると、Salesforceコンテンツを含むBoxフォルダへの自動コラボレーションを有効または無効にできます。
有効にすると、レコードページを表示したユーザーは、そのレコードが関連付けられているBoxフォルダにコラボレータとして自動的に追加されます。無効にすると、ユーザーは、自分自身をフォルダに追加するオプションが表示されます。
[詳細設定] ウィザード
[詳細設定] ウィザードでは、統合のユーザーエクスペリエンスを管理できます。以下のことが可能です。
- SalesforceのページレイアウトにBoxコンポーネントを追加する
- BoxフォルダにSalesforceの権限を同期する
- 企業全体でシームレスログインを許可または禁止する
- 企業のBoxサブドメインを指定する (該当する場合)
- リードの変換時のフォルダマッピングをカスタマイズする
- すべてのSalesforceクラウドでBoxのコンテンツを見つける
- Box Signを有効にする
- Experience CloudでBox UI Elementsを追加する
ページレイアウトにBoxを追加
BoxコンポーネントとBox Signボタンが事前に構成されたLightningレコードページを設定します。
ここでは、以下の操作が可能です。
- Lightningレコードページでリード、取引先、取引先責任者、商談の各オブジェクトを構成する
- そのページのレイアウトをカスタマイズする
- その他の標準/カスタムオブジェクトおよびページにBoxコンポーネントや操作を追加する
詳細設定
シームレスログインとコンテンツの設定を構成します。
ここでは、以下の操作が可能です。
- SalesforceとBoxの権限を同期する
- 同期をスケジュールする
- シームレスログインを有効または無効にする
- 企業のBoxサブドメインを指定する (使用する場合)
権限の同期により、BoxフォルダにSalesforceの権限が適用されます。
Boxサブドメインを指定するには、事前に構成しておく必要があります。そのためには、Box管理コンソールの [Enterprise設定] > [カスタム設定] に移動し、サブドメインを追加します。
組織がサブドメインを構成済みの場合は、Box管理コンソールの [Enterprise設定] > [カスタム設定] でその値を確認してください。
マッピングとフォルダのカスタマイズ
フォルダをカスタマイズして構成します。
ここでは、以下の操作が可能です。
- リードフォルダを選択して変換する
- フォルダの移行先となるオブジェクトを選択する
- Salesforceのテンプレートフローを選択して変更する
リードフォルダは、新しいオブジェクトに変換されると、新しいオブジェクトの命名規則に合わせて自動的に移動され、名前が変更されます。例えば、リードフォルダは取引先フォルダに名前が変わります。
リードフォルダを変換しない場合は、Salesforceのルートフォルダに残ります。
統合検索
Salesforceのグローバル検索を使用すると、すべてのSalesforceクラウドでBoxのコンテンツを見つけることができます。
Boxファイルを検索することも、Boxファイル内のコンテンツを検索することも可能です。
統合検索を使用すると、こちらの記事に記載されている種類のファイル内でコンテンツを検索することができます。
Box Signの構成
Box SignをSalesforceオブジェクト用に構成します。
ここでは、以下の操作が可能です。
- Box Signを有効にするSalesforceオブジェクトを選択する
- Box Signボタンを作成する
- Box SignをSalesforceのページレイアウトに割り当てる
- Box Signのメール設定を選択する
- Box Signの自動リマインダを有効または無効にする
- 事前入力されるSalesforceのタグ設定を定義する
- Salesforceオブジェクトのデフォルトの受信者を指定する
- Salesforceオブジェクトの受信者ロールを選択する
- Salesforceオブジェクトの受信者の署名順序を指定する
Experience Cloudの構成
Experience CloudでBox UI Elementsを追加します。
ここでは、Boxカスタムアプリを接続して、選択したBox UI ElementsをExperience CloudのSalesforce Lightningコンポーネントとして追加します。
Experience Cloudの構成により、開発者が統合でサポートされているすべてのクラウドのLightningコンポーネントとして以下のBox UI Elementsを使用できるようにすることができます。
- コンテンツエクスプローラ
- Content Picker
- コンテンツプレビュー
- コンテンツアップローダー
上記のBox UI ElementsをExperience CloudのLightningコンポーネントとして使用すると、企業のAPIコールの消費対象となります。
詳細については、salesforce@box.comまでお問い合わせください。