Box for Salesforceのインストールと設定の手順を完了すると、Salesforce環境内でワークフローのボタンの作成を進めることができます。
注:
- Box Signではさまざまなファイル形式を使用できますが、ドキュメントはPDFとしてしか送信できません。
- Box Signは、Salesforce Lightningのみでサポートされています。
- ユーザーがSalesforceでSignの機能を利用できるように、Salesforce管理者は事前にBox Signボタンを作成して追加する必要があります。
- 新規および既存のユーザーは、SalesforceでSign機能の使用を開始するために再認証が必要になります。
- 初めてまたは新しいブラウザで署名用ドキュメントを送信するユーザーは、[プレビューして送信] をクリックしたときにポップアップを有効にするよう求められます。
取得:
ユーザーはBox for Salesforceを使用して、BoxまたはSalesforceからドキュメントを取得できます。
保存:
署名用に送信されたドキュメントは、組織のフォルダ構造に基づいて、関連付けられたBox for Salesforceフォルダに保存されます (通常、ルートフォルダ/オブジェクト/オブジェクト名)。
目次
Box Signボタンの作成と変更
- アプリケーションランチャーで、[Box Signの表示設定] を探してクリックします。
- [Box Signの表示設定] ページのドロップダウンで、Box Signボタンを追加するSalesforceオブジェクトを選択します。 Box Signボタンは、設定が異なる複数のオブジェクトに追加できます。
- オブジェクトを選択したら、エンドユーザーに表示するオプションを選択します。
エンドユーザーに対して切り替えが可能な設定を以下に示します。
一般設定
エンドユーザーに表示するオプションを以下から選択します。
- [受信者オプションに送信者を表示]: このチェックボックスをオンにすると、Signドキュメントを作成した送信者は設定を表示および変更できます。 送信者のロールが常に「コピーを受信」の場合は、これを無効にできます。
- [自動リマインダを表示]: 送信者が署名者に対して自動リマインダを有効にできるようにします。
- [自動リマインダをオンに設定]: デフォルトで、Salesforce経由で送信されるすべてのドキュメントの自動リマインダが有効になります。
メール設定
これらの設定を使用すると、送信者が受け取るメール通知をカスタマイズできます。
- [送信者を表示]: 送信者のUIに送信者の名前とメールアドレスが表示されます。
- [メールテンプレートオプションを表示]: 作成可能な事前定義済みメールテンプレートを送信者が選択できるようにします。 詳細については、メールテンプレートの作成を参照してください。
- [メールの件名を表示]: 送信者がメールの件名をカスタマイズできるようにします。
- [メールの件名]: このボックスに入力したテキストがメールの件名に事前入力されます。[メールの件名を表示] が有効になっている場合、送信者は、署名リクエストを送信する際にこのテキストボックスを編集できます。
- [メールメッセージを表示]: 送信者がメールの本文をカスタマイズできるようにします。
- [メールの本文]: このボックスに入力したテキストがメールの本文に事前入力されます。ユーザーは、署名リクエストを送信する際にこのテキストボックスを編集できます。
[事前入力された署名者] の設定 (オプション)
[Send Box Sign (Box Signを送信)] ボタンでは、署名者を事前に定義できます。 署名の順序と署名者のロールを定義できます。
変更できる設定を以下に示します。
- [受信者]: 署名リクエストを受け取る個人ユーザーの名前。
- このドロップダウンリストに選択肢を追加するには、特定のオブジェクトの参照関係を作成する必要があります。
- [ロール]: 署名者がドキュメントで完了するアクション。
- [署名の順序]: 署名リクエストが送信される順番。
[タグの設定] (オプション)
この設定を使用すると、ドキュメントに自動的に事前入力するためにSalesforceデータを接続できます。 例えば、署名者の名前をSalesforce内から、署名が必要なドキュメントに追加できます。 タグと、タグに外部IDを追加する方法の詳細については、こちらを参照してください。
- [SignテンプレートフィールドID]: ドキュメント内のテンプレートタグに指定されたIDまたは名前。
- [データの種類]: 入力データの種類 (テキスト、数値、チェックボックスなど) を明確にします。
- [Salesforceの値]: ドキュメントで、前の手順でIDが定義されたテンプレートタグの位置に事前入力される、Salesforce内の値。
エンドユーザーに最適な設定に切り替えたら、設定ページの下部にある [保存] をクリックします。 [Send Box Sign (Box Signを送信)] ボタンをクリックして新しい設定を確認します。 必要に応じて、ユーザーからのフィードバックに基づき、ユーザーインターフェースの設定を変更できます。
オブジェクトへのSignボタンの追加と表示
Box Signボタンを作成したら、該当するオブジェクトページに追加する必要があります。
- Salesforceインスタンスの右上にある歯車アイコンをクリックして [Setup (セットアップ)] に移動します。
- 左側のナビゲーションで [Object (オブジェクト)] の下に入れ子になっている [Object Manager (オブジェクトマネージャ)] に移動します。
- Box Signボタンを追加するオブジェクトを選択します。
- 左側のサイドバーで、[Buttons, Links, and Actions (ボタン、リンク、およびアクション)] に移動します。
- 右上隅の [New Action (新規アクション)] をクリックします。
- [Action Type (アクション種別)] ドロップダウンで、[Lightning Component (Lightningコンポーネント)] を選択します。
- [Lightning Component (Lightningコンポーネント)] ドロップダウンで、[box: ObjectBoxSign] を選択します。
- ラベルフィールドに、ボタンに付ける名前を入力します (例: 「Box Signの送信」)
- 必要に応じて、事前に入力されている [Name (名前)] フィールドを編集します (スペースは使用しません)。
- 必要に応じて、アイコンを別のロゴに変更します。
- 完了したら、[Save (保存)] をクリックします。
該当するオブジェクトにSignボタンを追加したら、次に、Box Signボタンを追加するページを編集する必要があります。
- Salesforce Object Managerの該当するオブジェクトで、[Page Layouts (ページレイアウト)] に移動します。
- 適切なページレイアウトを選択します。
- [Mobile and Lightning Actions (モバイルおよびLightningアクション)] を選択します。
- パレットで、作成したBox Signボタンを探して、[Salesforce Mobile and Lightning Experience Actions (SalesforceモバイルおよびLightning Experienceアクション)] 内の任意の場所にドラッグします。
- [Related Lists (関連リスト)] を選択します。
- パレットから、自動生成された [Box Signs] 関連リストをオブジェクトの [Related Lists (関連リスト)] セクション内の任意の場所にドラッグします。
- 完了したら、[Save (保存)] をクリックします。
- ボタンをテストし、選択した変更を確認します。
ボタンの設定を変更する場合は、[Box Signの表示設定] に戻り、変更するオブジェクトを選択します。
メールテンプレートの作成 (オプション)
ユーザーが簡単に選択できるように、Salesforce内でデフォルトのメールメッセージを設定します。
カスタムメールテンプレートを作成するには:
- [Setup (設定)] ページで [Classic Email Templates (Classicメールテンプレート)] を開きます。
- フォルダを作成して「BoxSign」という名前を付けます (署名用ドキュメントの送信時に表示されるのは、「Boxsign」フォルダ内のメールテンプレートのみです)。
- [New Template (新規テンプレート)] をクリックします。
- 変更するオプションを以下から選択します。
- [Available For Use (有効)]: このチェックボックスをオフにした場合、テンプレートが送信者に表示されなくなります。
- [Email Template Name (メールテンプレート名)]: 送信者にわかりやすい名前を指定します (例: 「販売注文メールテンプレート」)。
- [Template Unique Name (テンプレートの一意の名前)]: このフィールドはSalesforceによって自動生成されます。
- [Encoding (文字コード)]: [Unicode (UTF-8)] を選択します (デフォルトで選択されています)。
- [Description (説明)]: 説明を追加します (省略可)。
- [Subject (件名)]: 送信者のメールの件名に事前入力されるテキストを入力します。送信者は、リクエストの送信時にこのテキストを編集できます。
- [Email Body (メール本文)]: 送信者のメール本文に事前入力されるテキストを入力します。送信者は、リクエストの送信時にこのテキストを編集できます。
- [Save (保存)] をクリックして変更を保存します。
- 複数のテンプレートを作成する場合は、[Save & New (保存して新規作成)] をクリックします。
これで、ユーザーはSalesforceでBox Signの使用を開始できるようになりました。