Box Driveは、 AppleのFile Provider Extension (FPE) を使用したmacOSの最新アーキテクチャに対応しています。 この新しいアーキテクチャに対応するBox Driveでは、IntelデバイスおよびApple Siliconデバイスでのアクセスがよりシームレスかつ安全になり、カーネル機能拡張を使用する必要がなくなります。
また、Box Driveインストーラには、カーネルベースモードとFPEモードという2つの設定が含まれます。
Box Driveの新しいバージョンは、こちらからダウンロードしてください。
サポート対象のオペレーティングシステム
- macOS Big Sur (11.5以上)
- macOS Monterey (12以上)
サポート対象のデバイス
- Apple Siliconデバイス
- IntelベースのMacデバイス
FPEモードの有効化
カーネルベースモードからFPEモードに切り替えるには、以下の手順に従います。
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ターミナルで次のコマンドを実行します。
defaults write com.box.desktop MacMode fpe (重要: このコマンドは、sudoではなく現在のユーザーとして実行する必要があります)
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Box Driveを再起動します。
管理者向け:
Enterprise管理者は、JAMFを使用してEnterpriseユーザーのFPEモードを有効にしたい場合、こちらのJAMFの記事を参照して、sudoではなく現在のユーザーとしてコマンドをプッシュする方法を確認してください。
カーネルベースモードとFPEモードの重要な違い
カーネルベースモードとFPEモード間の主な変更点は、以下のとおりです。
追加された機能
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Macパッケージがサポートされるようになります。
サポートされなくなった機能
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macOS 11.5および12 (FPEモード) のマウント場所のカスタマイズ機能は、AppleのFile Provider Extensionにおけるアーキテクチャの制限により、サポートが終了します。
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管理者はユーザーのキャッシュサイズをカスタマイズできなくなります。
ユーザーエクスペリエンスの主な変更点
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オーバーレイアイコンが他のシステムアイコンに合わせて更新されています。
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BoxフォルダのFPEでのマウント場所は、カーネルベースのDriveとは異なります。
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これらはBox DriveではなくmacOSによって制御されているため、予告なく変更される場合があります
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FPEモードの場合: ~/Library/CloudStorage/Box-Box
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カーネルベースモードの場合: ~/Box
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BoxがFinderの [Locations (場所)] で使用できるようになります。
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ユーザーのローカルドライブからBoxにドラッグアンドドロップした項目 (ファイルまたはフォルダ) は、コピーではなく移動されます。同様に、Boxフォルダからユーザーのローカルドライブにドラッグアンドドロップした項目は、コピーではなく移動されるため、Boxから削除されます。
既知の制限事項
- 既存のお気に入り (Boxのルートフォルダへのショートカットなど) は、カーネルモードからFPEモードに引き継がれません。そのため、手動で [お気に入り] にBoxのフォルダを追加し直す必要があります。
- iWorkで開いたMacパッケージファイルでは、リアルタイムコラボレーションがサポートされません。引き続きiWorkでパッケージファイルを編集することはできますが、リアルタイムコラボレーションを使用した編集はできません。iWorkで開いているのがパッケージファイル以外の場合は、引き続きリアルタイムコラボレーションがサポートされます。
- Box Driveのマウント場所のカスタマイズ機能は、FPEモードのBox Drive (v 2.23.193以上) を使用する場合、Apple macOSデバイスでのサポートが終了します。マウント場所のカスタマイズ機能は、macOS 11.xおよび10.15でレガシーカーネルベースのBox Drive構成を使用している場合は、引き続き正常に機能します。詳細については、こちらの記事を参照してください。