[Platform Activity] レポートを使用すると、組織のプラットフォームリソースの使用量をオンデマンドで監視することができます。 このレポートを使用すると、次のことが容易になります。
- リソースの使用量を自分自身で確認して、Boxのサポート窓口に問い合わせる時間と手間を節約する。
- Boxが組織にどの程度定着し、ユーザーが日常業務でBoxをどのように利用しているかを正確に把握する。
- Box Platform上で開発された組織独自のアプリケーションの発展や成果を確認する。
- Boxへの投資効果を総合的に把握する。
- 最も頻繁に利用されている統合を特定する。
- 開発中のカスタムアプリの数を確認する。
このレポートは、サードパーティ統合 (Slack、Salesforceなど) および組織が開発したすべてのカスタムアプリケーションのリソースを集計します。 この情報を確認することで透明性が高まり、組織内でBoxエコシステムがどのように利用されているのかを把握できるようになります。
注
- 過去48時間以内のPlatform Activityは含まれません。
- Box AI APIコールは、現在、[Platform Activity] レポートに含まれていません。
[Platform Activity] レポートのデータについて
レポートには、APIコールに基づいて組織のリソース使用量が表示されます。 APIコールは、ユーザーがファイルのアップロード、ダウンロード、変更、またはアクセスを行うたびに発生します。
BoxでのAPIコールに関する技術的な詳細については、developer.box.comを参照してください。
このレポートには、次に示すさまざまなデータが表示されます。
- APIコール: すべてのユーザーのAPIコールの1日の合計数 (承認リクエストやエラーを含む) を測定します。 [APIコール] には、企業全体の合計数がアプリごとに表示されます。
- 月間アクティブユーザー (MAU): 社内のアクティブなPlatformユーザー (App User+サービスアカウント) の合計数が暦月単位で表示されます。 Boxでは、レポート対象期間内にAPIコールを行ったApp User/サービスアカウントが「アクティブユーザー」とされます。
MAUは1日あたりの合計数を集計した値であり、各月の初めにさかのぼって計測されます。月初には0にリセットされます。 例えば、アクティブユーザーが月曜日に100人、火曜日に100人、水曜日に100人いたとします。火曜日には、月曜日の合計がレポートされるので、MAUは100になります。 水曜日には、月曜日の合計と火曜日の合計が加算され、その合計数が両日の値になるため、MAUは200になります。 木曜日には、3日すべてのアクティブユーザー数が合計されるため、MAUは300になります。
なお、MAUは、Salesforce、Slack、カスタムアプリなどのアプリケーションごとには集計されません。
- ストレージ: App User/サービスアカウントごとに、保存済みコンテンツの容量をバイト単位で測定します。 複数のバージョンが存在するドキュメントについては、最終バージョンの容量のみがカウントされ、他のバージョンの容量はカウントされません。
- 帯域幅: アプリに関連付けられているサービスアカウントまたはユーザーアカウントによって使用された帯域幅をバイト単位で測定します。
- 課金対象: アプリケーションが課金対象かどうかを示します。 課金対象のアプリには、お客様の環境に固有の問題を解決するためにお客様が作成したカスタムアプリなどが含まれます。 お客様はそのようなカスタムアプリの使用に対して個別に支払いを行います。 課金対象でないアプリは、標準のBoxライセンスでカバーされます (ただし、標準ライセンスでカバーされるAPIコール回数には制限があります)。
MAUを除き、いずれのレポートでも、Salesforce、Slack、Box Sync、カスタムアプリなどのアプリケーションごとに、使用量の内訳が表示されます。 これは、リソース消費量を調査することによって、新しいBoxサービスがどのくらいの早さでユーザーの業務に取り入れられているのかを確認したり、カスタムアプリからどのくらいのAPIコールが実行されているのかを測定したりするのに役立ちます。
[Platform Activity] レポートの詳細
- ファイル形式: コンマ区切り値 (.csv) ファイル
-
ファイル名の形式:
platform_activity_run_on_YYYY-MM-DD-HH-MM-SS_Page_#.csv
- フォルダ名の形式 (レポートが実行されるたびに個別のフォルダに保存されます):
Platform Activity run on YYYY-MM-DD HH-MM-SS
- ファイル名とフォルダ名のタイムゾーン: 太平洋標準時 (PT)
[Platform Activity] レポートのデータ列
このセクションでは、[Platform Activity] レポートに生成されるデータ列について説明します。
- 日付
- Box Platformリソースを使用した日付 (太平洋標準時 (PT))。
- メトリック
-
使用されたPlatformリソースの種類。 値は以下のいずれかになります。
- API: その日に実行されたAPIコールの数。
- 帯域幅: アプリケーションによってその日に使用されたネットワークリソースの量 (バイト単位)。
- MAU: 月間アクティブユーザーを表し、組織内のアクティブなPlatformユーザー (App User+サービスアカウント) の合計数が暦月単位で表示されます。
- ストレージ: その日に保存されたコンテンツの量 (バイト単位)。 ファイルに複数のバージョンがある場合、この値は、ファイルの最新バージョンのみのサイズを表します。
- アプリID
- リソースを使用したアプリケーションの一意の識別子。
- アプリ名
- リソースを使用したアプリケーション。
- 課金対象
-
APIコールが課金対象で、追加の支払いが必要かどうか。 値は以下のいずれかになります。
- いいえ: APIコールは、Boxパートナーとの統合 (Box for Salesforce管理パッケージ、Microsoft Office統合、Slack、Splunkなど) やBoxのネイティブアプリケーション (MobileやDriveなど) からのAPIコールを指すため、課金対象になっていません。 このようなアプリケーションは、Box App Centerで非課金対象と明確に表示されているエントリで表されます。Boxには、アプリケーションの作成者との関係に基づいてこれらのアプリケーションを更新する権利があります。 これらのアプリケーションからのAPIコールは、お客様の契約で定義されているように、Boxサブスクリプションに含まれます。
- はい: APIコールは、Box APIを利用しているカスタムアプリケーション、スクリプト、統合からのAPIコールを指すため、課金対象になっています。これは、上記で説明したように、パートナーおよびネイティブ以外の任意のアプリとして定義されています。 処理は、1回以上のAPIコールで表される場合がありますが、これらのアプリケーションが実行するすべての処理を含みます。この処理には、認証や、コンテンツ、フォルダ、ユーザー、ポリシーの操作が含まれますが、これらに限定されません。 このようなAPIコールは、Boxが提供するSDKや開発者ツールからAPIを介して直接実行できる場合があります。 課金対象のAPIコール数は、お客様のSKUおよび契約書で定義されています。
- 値
- [課金対象] の値が [はい] の場合は、その日に使用した分の「課金対象としてのリソース量」。
[Platform Activity] レポートのフィルタ
このセクションでは、[Platform Activity] レポートを実行する際に構成できるフィルタについて説明します。
- 日付範囲
-
Platform Activityの日付範囲。 次のいずれかを選択します。
- 過去1週間
- 過去1か月
- 昨年 (デフォルト)
- カスタム範囲 (その後、開始日/終了日を選択します)
過去1週間/過去1か月/昨年という値は、レポート実行日までの1週間/1か月/1年を意味します。
- メトリック
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レポートに含めるメトリックを定義します。 1つ以上選択する必要があり、デフォルトでは4つすべてが選択されています。 以下から1つ以上選択します。
- APIコール
- 帯域幅
- 月間アクティブユーザー
- ストレージ
これらの各メトリックの定義については、上記の [Platform Activity] レポートの詳細セクションのメトリックセクションを参照してください。
- 課金対象
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レポートに課金対象のAPIコールを含めるか、非課金対象のAPIコールを含めるか、すべてのAPIコール (デフォルト) を含めるかを定義します。
各値については、上記の [Platform Activity] レポートの詳細セクションの課金対象セクションを参照してください。
- アプリID
- レポートにどのアプリのAPIコールを含めるか決定します。 このフィールドに1つ以上のアプリIDを入力して、入力したアプリのAPIコールのみにレポートを限定します。 組織におけるすべてのAPIコールを含めるには、空白のままにします。