Boxコンテンツクラウドの利用を開始するにあたって、他のツールに存在するコンテンツの移行が重要な第一歩となります。ユーザーが使用するツールに重要なファイルが含まれている場合、そのファイルをBoxに移動することにより、新しいクラウドコンテンツ管理ツールの早期導入を実現できます。さらに、古いツールから移行することで、それらのツールの使用を中止し、Boxへの投資によるROIを早期に達成することも可能です。
Boxへの移行を検討する場合は、企業全体にあるコンテンツの量と特定のチームや部門が所有するコンテンツの量を考慮してください。移行アプローチやコンテンツの移動に使用する技術は、Boxに移行するデータのサイズによって異なります。
移行の過程では、複数の移行プロジェクトが生じる可能性があります。それには、大規模なプロジェクトもあれば、小規模なプロジェクトもあります。場合によっては、ユーザーがBoxに自分のコンテンツを移行することも必要になります。一般に、Boxでは、以下のように、コンテンツのボリュームに基づいた移行方法を推奨しています。
1~10 GB | 10~100 GB | 100 GB~1 TB | 1~10 TB | 10 TB~ |
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移行方法の候補
ファイルのドラッグアンドドロップ
コンテンツが1 GB未満の場合
アップロードするコンテンツが1 GB未満の場合は、ドラッグアンドドロップが最善の方法です。 Boxウェブアプリにファイルをドラッグアンドドロップして簡単にアップロードができます。 Firefox、Chrome、Edge、Internet Explorer 9以上、Safari、その他HTML5に対応したブラウザを使用してください。
フォルダのアップロード
コンテンツが1~100 GBの場合
フォルダのアップロードは、一度に500ファイルまでの移行に最適です。Boxウェブアプリの左上で [アップロード] をクリックし、表示されるメニューから [フォルダをアップロード] をクリックします。詳細については、ファイルブラウザを使用したBoxへのアップロードを参照してください。
フォルダのアップロードでは、現在のフォルダ構造を評価して、整然として直感的に使えるように必要に応じてBoxで定義し直すことができます。この方法は、特にローカルデバイスから、自分で移行を円滑に進めるユーザーにも適しています。
フォルダのアップロードの前に、Boxでプライマリフォルダ構造を作成してください。作成したら、[フォルダをアップロード] を使用して、新しいフォルダにファイルを配置します。プライマリフォルダ構造に従いながら、アカウントにコンテンツを移行することができます。管理者と共同管理者とともにフォルダ構造を構築してテストをしてから、一括してコンテンツを移行します。
FTP
コンテンツが100 GB未満の場合
FTPを使用してBoxにファイルを送信することも可能です。FTPは、大量のファイルを移動する場合、Boxウェブアプリで利用できるオプションよりも効果的ですが、古いプロトコルのため、特に大規模な移行では、最新の移行ツールほどの柔軟性やレポート機能を備えていません。詳細については、FTPまたはFTPSによるBoxの使用を参照してください。
Boxへの移行が必要なファイルがあまりに多いため、FTPの使用を検討している場合は、Box Shuttleの利用を検討することもお勧めします。
Box Shuttle – 大規模なコンテンツの移行
コンテンツが100 GBを超える場合
上記の移行方法は小規模な移行に適していますが、さらに大容量のデータを移行する場合は、Boxが提供する業界屈指のコンテンツ移行プログラムであるBox Shuttleをご利用ください。このプログラムでは、コンテンツをBoxに移行するための強力なツールや専門的なサービスを組織向けに提供しています。Box Shuttleを利用すると、組織は、サイロ化されたコンテンツからコンテンツを統合し、すべてのコンテンツをBoxで一元管理できます。Boxへのコンテンツの移行を検討している組織のためにさまざまなオプションが用意されています。
- Box Shuttle Standard Migration Tooling
- 6種類のソースツール (Windowsのディスク、ネットワークファイル共有、OneDrive、Googleドライブ、Dropbox for Business、SharePoint Online) からのセルフサービスの移行が可能
- ソースシステムの堅牢なデータ分析と、バージョン履歴と標準的なメタデータフィールドの効率的な移行が可能
- Boxのウォーターフォール権限モデルに合わせた自動的な権限のマッピングおよび再マッピングが可能
- Box Shuttle Standard Migration Toolingでは、Box Businessをご利用のすべてのお客様は最大10 TB、Box Enterprise Plusをご利用のお客様は最大20 TBを無料で移行可能。最初に、こちらのアンケート (英語) に回答してください。
- Box Shuttle Advanced Migration Tooling
- 合計15のソースツール (標準ツールの6種類のソースに加え、オンプレミスのSharePoint、Citrix Sharefile、FTP、AWS、GCP、Azureを含む) からのセルフサービスの移行が可能
- Boxのウォーターフォール権限モデルに合わせた、個々の権限および所有者の再マッピングが可能
- Box Shuttle Advanced Migration Toolingは有料のBox製品のため、詳細については、Boxアカウントチームにお問い合わせください。
- Box Shuttle Managed Migration Services
- 上記の15個のソースツールに加えて、組織が所有するその他のツール (ECMツール、基幹業務アプリ、紙のドキュメントなど) からの移行が可能
- カスタムメタデータのマッピングと一括適用が可能
- プロジェクト管理、ソリューションアーキテクチャ、チェンジマネジメント、ユーザーの教育など、Box Consultingが提供する実行に関するサービス
- Box Shuttle Managed Migration Servicesは有料のBoxサービスのため、詳細については、Boxアカウントチームにお問い合わせください。
Box Shuttleの詳細については、box.com/ja-jp/shuttleまたはBox Shuttleの製品ページを参照してください。
Box Shuttleによるコンテンツの移行を開始するには、こちらの簡単なアンケート (英語) に回答してください。