概要
Box for Oracle NetSuiteは、NetSuiteファイルキャビネットを強化または置き換えることにより、Boxの強力なコンテンツ管理機能をNetSuiteインターフェースに直接追加します。 NetSuiteとBoxの両方を使用しているお客様は、1つのレコードに関連するすべてのコンテンツを個々のBoxフォルダに整理できます。 その後、Boxから直接それらのドキュメントにアクセスできます。
この記事では、NetSuiteとBoxを接続する際の最初の手順について詳しく説明します。 また、以下の操作を行うために管理者が実行する必要がある手順についても説明します。
Box for Oracle NetSuite統合をインストールするには、以下の両方の管理者アカウントが必要になります。
- SuiteAppバンドルをインストールする権限を持つNetSuite管理者
- 以下の操作が可能なBox管理者 (または適切な権限を持つ共同管理者)
- 会社のBox Enterprise ID (EID) へのアクセス
- 管理コンソールでのアプリケーションの承認
- コンテンツマネージャへのアクセス
以前のBox for NetSuite統合からアップグレードする場合の詳細
NetSuiteへのBox SuiteAppバンドルのインストール
- NetSuiteのグローバルダッシュボードで、[Customization] > [SuiteCloud Development] > [SuiteApp Marketplace] に移動します。
- 検索バーにBoxと入力し、Box for NetSuiteという項目に移動します。
- [Install] をクリックします。
- [Install] をクリックしてインストールを確定します。
- インストールが完了するまで待ちます。
- ステータスが [Installed] と表示される場合は、インストールが正常に完了しています。
これで、 Box for Oracle NetSuiteバンドルのインストールは完了です。 ただし、統合自体はまだ完了していません。 ここで、NetSuiteインスタンスとBox Enterpriseを関連付ける必要があります。
バンドルのインストールで問題が発生した場合は、NetSuiteのサポートにお問い合わせください。
NetSuiteインスタンスの設定とBox Enterpriseへの関連付け
これは、以下の2つのパートからなるプロセスです。
パート1: Box Enterpriseの詳細を記録するには
- NetSuiteで、
[Customization] > [Lists, Records & Fields] > [Record Types] の順にメニューを選択し、レコードの種類のリストに移動します。
Box for Oracle NetSuiteバンドルをインストールすると、6個の新しいカスタムレコードオブジェクトがインストールされます。
この6個の新しいレコードの種類だけを表示するには、リストの上部で [Filters] をクリックし、[From Bundle] ボックスにBoxバンドルID (234796) を入力します。
次の表では、6個の新しいレコードの種類それぞれについて説明します。
Boxレコードの種類 |
説明 |
Box Account Association |
各NetSuiteユーザーと各Boxユーザーの間のマッピングが保存されます。 Boxも使用しているNetSuiteユーザーは、このBox Account Associationオブジェクト内に各自のレコードを持つことになります。 |
Box Folder Collaborations |
NetSuite用BoxフォルダのBox権限とコラボレーションを追跡します。 |
Box Integration Config |
統合の主要な設定ファイル。 NetSuiteインスタンスをBoxインスタンスに関連付ける際に必要となる、Box Enterpriseインスタンスの詳細 (EID、サブドメイン、Box Verified Enterpriseなど) が保存されます。 |
Box Record Folder |
NetSuiteレコードとBoxフォルダの間のマッピングが保存されます。 |
Box Record Type Config |
NetSuiteレコードの種類ごとの統合設定が保存されます。 Box統合の設定を有効化したりカスタマイズしたりするには、このオブジェクトを使用します。 この手順を完了すると、対応するNetSuiteレコード画面で [Box Content] オプションを表示できるようになります。 |
Box Type Folder |
NetSuiteレコードの種類とBoxフォルダの間のマッピングが保存されます。 このオブジェクトを使用して、NetSuiteオブジェクトとBox内の親フォルダを指定できます。 |
- Boxインスタンスを接続します。 これを行うには、[Box Integration Config] の右側にある [List] をクリックします。
- [Box Integration Config List] が表示されたら、[Edit] をクリックします。
- Box Enterprise IDを取得します。
- それには、Box Enterpriseの管理者 (または共同管理者) としてBoxにログインし、Boxの [管理コンソール] > [アカウントと請求] に移動します。
- 会社のBoxのサブドメインを取得します (ある場合)。
- これを行うには、 Boxの [管理コンソール] > [Enterprise設定] に移動します。
- [カスタム設定] タブをクリックします。
- NetSuiteに戻ります。
- NetSuiteのBox Integration Configレコードで、[ENTERPRISE ID] フィールドにBox Enterprise IDを貼り付けます。
- [BOX SUBDOMAIN] に入力します。
- [BOX VERIFIED ENTERPRISE] チェックボックスを適宜オンにします。
- [Save] をクリックします。
注: ご自身がBox Verified Enterpriseの対象かどうかが不明な場合は、Boxアカウントの担当者かBoxサポートにお問い合わせください。
パート2: NetSuite v3カスタムアプリケーションを有効化するには
- [管理コンソール] > [アプリ] に移動します。
- [カスタムアプリマネージャ] タブをクリックします。
- [アプリの追加] をクリックします。
- [クライアントID] ボックスに、Box for Oracle NetSuite ID (
pl0vgv5rriv0o4pzqmwy0dlkao2cleat
) を貼り付けます。 - [次へ] をクリックします。
- [承認] をクリックします。
これで、Box for Oracle NetSuiteアプリケーションがBoxの [カスタムアプリケーション] リストに追加されます。
これで、 NetSuiteインスタンスとBox Enterpriseの関連付けと、統合のインストールは完了です。
次に、統合を有効にしてデフォルトのフォルダ構造を設定します。
注: Box Enterpriseによってすべての未公開アプリケーションがデフォルトで無効になっている場合は、NetSuiteアプリケーションを許可リストに追加する必要があります。この設定を確認し、必要に応じて変更するには、管理コンソールから [Enterprise設定] > [アプリ] に移動し、 [サードパーティ製アプリケーション] セクションまで下にスクロールします。 [未公開アプリケーション] のチェックボックスがオンになっている場合、[例外:] ボックスに、カスタムアプリケーションセクションで使用したのと同じAPIキー (「クライアントID」とも呼ばれます) であるpl0vgv5rriv0o4pzqmwy0dlkao2cleatを入力します。 次に、[保存] をクリックします。