Boxは、以下の2つの方法でSlackと統合します。
- Box for Slackを使用すると、SlackからBoxコンテンツを操作できます。
- Box File Pickerを使用すると、Slackアプリケーションから直接、BoxのファイルをSlackにインポートできます。
Box for Slack
Box for Slack統合では、SlackからBoxのコンテンツやメタデータにどのようにアクセスするかをわかりやすい形できめ細かく管理できます。 Box for Slack統合を使用すると、Slackクライアント内から直接Boxコンテンツにアクセスできます。 この統合機能では以下のことが可能です。
- Slackで共有されたBoxリンクのファイルのサムネイルとタイトルの表示
- アクセス権限をその場で付与: SlackチャンネルまたはSlackグループのすべてのメンバーにBoxコンテンツへのアクセス権限が付与されていない場合に、アカウント所有者がアクセス権限を付与できます。
- デフォルトのアクセス権限をその場で付与: アカウント所有者は、共有されたBoxファイルの共有リンク設定をデフォルトで調整するよう定義できます。 このオプションを有効にして構成すると、Slackの会話やチャンネルに参加しているメンバーが共有されたBoxファイルにアクセスできない場合に、アカウント所有者が定義したデフォルトの権限が自動的に適用されます。
- スラッシュコマンド (/box recents、/box favorites、/box search) の使用
- Box管理者向けにきめ細かな設定を提供
- SlackのカスタムコンテンツレイヤーとしてBoxを使用: SlackのカスタムファイルストアとしてBoxを使用することもできます。この場合、Boxはすべての会話をサポートする単一のコンテンツレイヤーとして機能します。 詳細については、SlackのコンテンツレイヤーとしてBoxを使用するを参照してください。
- ユーザーにBoxウェブから閲覧およびプレビューしたファイルに対するShare with Slackオプションを提供。 詳細については、こちらの記事を参照してください。
- SlackでBoxのイベント通知をユーザーに送信
BoxリンクがSlackで投稿された場合、デフォルトの設定では、基本的なファイルのメタデータ (ファイル名、サムネイル) とそれを表現したテキストの一部がSlackに送信されます。 それにより、詳細なコンテンツカードを開くことができ、Slackは、検索目的でファイルコンテンツにインデックスを作成することができます。 管理者はこれらの送信を無効にすることもできます。 Slackに送信されてSlackインターフェース内で表示可能になったコンテンツはSlackサーバーに保存されるため、Boxのファイルおよびフォルダの権限モデルではなく、Slackチャンネルの権限モデルに基づいてアクセス権限が付与されるようになります。 管理コンソールを使用すると、Box for SlackアプリからSlack経由で共有可能とするコンテンツの内容を制御できます。
Box File Picker
Box File Pickerを使用すると、Slackのショートカットを使用して、SlackでBox上のファイルをインポートできます。 本統合機能の提供元は、BoxではなくSlackです。
Slackで共有されるすべてのコンテンツをBoxに保存するようユーザーに要求するには、ネイティブのファイルアップロードとファイル共有を無効にするか、SlackのコンテンツレイヤーとしてBoxを使用するよう設定することを検討してください。 そのためには、feedback@slack.comまたはSlack担当者 (CSM) までお問い合わせください。Box for Slack統合のインストール
以下の2つの場所でこの統合を有効にする必要があります。
- Box管理コンソール
- Slack Appディレクトリ
この統合はBox Enterprise以上のプランをご利用のお客様とユーザーのみが使用できます。
パート1: Box管理コンソールでBox for Slackを有効にする
- 管理コンソールから、[アプリ] タブに移動します。 [アプリケーションの個別管理] セクションまでスクロールして、Slackを探します。
- Box for Slackのエントリが見つかったら、ステータスを [使用可能] または [デフォルトで追加] に変更します。
- その他の構成設定を変更するには、Box for Slackアプリにカーソルを合わせ、[構成] をクリックします。 最適なユーザーエクスペリエンスを実現するには、手順4~6に従います。
- Slackチャンネルで共有されているファイルをBoxのファイルプレビューで表示するには、[Boxアクティビティストリームを有効にする] のスライダをオンに切り替えます。
- 共有されている場合にBoxファイルの最初のページのコンテンツカード (ファイルのプレビュー) を表示するには、[ファイルサムネイルを有効にする] のスライダをオンに切り替えます。
- これをオフのままにした場合は、ファイルの最初のページのサムネイル画像ではなく、一般的なファイルのアイコンがSlackに表示されます。
Slackチャンネルに参加しているユーザーまたは追加されたユーザーは、そのチャンネルにすでに追加されているBoxファイルのサムネイルをSlackチャンネルの履歴で確認できます。
- Boxアカウント所有者が手動でアプリを承認することなく、Box for Slack統合を利用できるようにするには、[管理者による委任承認] で有効化オプションを選択します。承認されたSlackユーザーのBoxアカウントは、以下のいずれかに基づいて認識されます。
- ユーザーの既存のBoxウェブアプリセッション
- ユーザーの許可リストに登録済みのSlackオーガナイゼーション/ワークスペースのプロフィールにあるメールアドレス
- Slackが共有Boxファイルからテキストコンテンツのインデックスを作成して保存できるようにするには、[Slack検索用のコンテンツインデックス作成を有効にする] のスライダをオンに切り替えます。 これにより、Slack内で検索するときの検索精度が向上します。
- これをオフのままにした場合、Slackはファイル名にインデックスを付けて保存するだけです。
- Boxウェブで閲覧およびプレビューしたファイルのShare with Slackオプションを有効にするには、Share with Slackのスライダをオンに切り替えます。
- より堅牢なセキュリティ設定については、手順10と11の設定を有効にします (該当する場合)。
- ファイル共有時に、Boxファイルのコンテンツカード (ファイルのプレビュー) を表示する前のセキュリティレベルを高めるには、[ファイルを表示する前に追加の権限確認を強制する] のスライダをオンに切り替えます。 ファイルのプレビューが表示されるのは、以下の場合のみです。
- チャンネルまたはグループ内の全員がBoxを利用できる
- チャンネル内の全員が共有ファイルを表示/アクセスできる
- この統合機能を特定のSlackワークスペースのみで有効化することも可能です。その場合は、特定のドメインを許可リストに追加します。
- この統合機能をSlackの特定の組織に対してのみ有効化するには、[特定のSlack Enterprise Grid Org ID許可リストに制限する] ボックスに組織のSlack Enterprise Grid Org IDを入力します。 このオプションを使用できるのは、Slack Enterprise Gridをご利用のお客様のみです。 複数のIDを入力する場合はコンマで区切ります。
- この統合機能を、acme.slack.com、acme-marketing.slack.comなどSlackの特定のワークスペースドメインに対してのみ有効化するには、[特定のSlackワークスペース許可リストに制限する] ボックスに、特定のSlackドメインを入力します。 複数のドメインを入力する場合はコンマで区切ります。
-
Box for Slack統合を使用してBox Enterpriseに接続できるようにするには、上記の [特定のSlack Enterprise Grid Org ID許可リストに制限する] オプションと [特定のSlackワークスペース許可リストに制限する] オプションの両方を無効にしておく必要があります。
- このオプションへの入力が完了すると、特定のBox EIDが、1つ以上のSlack Enterprise Grid OrGに関連付けられます。
- ここで指定したSlack Enterprise Grid OrGのメンバーのみがBox Enterpriseにアクセスできるようになります。
- ここで指定したSlackドメインに所属するユーザーのみがBox Enterpriseにアクセスできるようになります。
- 完了したら、[保存] をクリックします。
パート2: Slack AppのディレクトリでBox for Slackを有効にする
- ワークスペースに対してSlack内でサードパーティ製アプリケーションを有効にする方法については、Slackの標準的な手順に従ってください。
- Slackアプリストアに移動して、「Box」を検索します。統合を有効にします。
- この統合機能をユーザーに対して有効にすると、エンドユーザーはSlackにBoxを追加するオプションを選択できるようになります。 ユーザーの1人がワークスペースで統合をインストールすると、その他のユーザーもその機能を利用できるようになります。
- Slackが提供するアカウント所有者が各自のワークスペースにSlackを追加する手順を確認してください。
パート3: Box AI for Slackを有効にする
- 管理コンソールから [アプリ] に移動して、[アプリケーションの個別管理] までスクロールし、Box for Slackを検索します。
- Box for Slackの [構成] をクリックします。
- [Box AI for Slackを有効にする] をオンに切り替えます。
- 共有ファイルの下に [Box AIに質問] を表示するには、このオプションをオンに切り替えます。
- ユーザーによるBox AIの応答の削除を可能にするかどうかを決定します。
- [Box AIの応答の削除をすべてのユーザーに許可する] をオンにします。
- この設定を有効にすると、Slack Enterpriseを利用している組織内のユーザー全員が応答を削除できるようになります。
- 有効になっていない場合、Box AIの応答を削除できるのはEnterprise管理者のみです。
- [Box AIの応答の削除をすべてのユーザーに許可する] をオンにします。
- 該当する場合は、[Box AIの機能を特定のSlack Enterprise Grid Org IDに制限する許可リスト] でオーガナイゼーションIDを追加します。
- 該当する場合は、[Box AIの機能の特定のSlackワークスペースに制限する許可リスト] でワークスペースIDを追加します。
- [保存] をクリックします。
SlackのAIアプリアシスタント表示でのBox AIの有効化:
SlackのBox AIを設定して有効にすると、プライベートチャットウィンドウで、SlackのアシスタントアプリとしてBox for Slackを追加で使用できます。 使用を開始するには、こちらのリンクに従って、SlackでBoxアプリに適切な権限を付与します。
Slack内でBoxのファイル表示を最新の状態に維持する
共有ファイルの名前、サムネイル、またはテキストコンテンツに対する変更が自動的にSlackに反映されるように、事前定義されているアプリを企業の設定で追加します。
Slackのコンテンツ同期機能
Box EnterpriseでSlackのコンテンツ同期機能を有効にするには、まず、インストールされているBox for Slackが最新の状態であることを確認する必要があります。 そのためには、以下の手順を実行します。
- Box管理者としてログインします。
-
https://account.box.com/app-api/slack-v2/installを開き、承認プロセスを完了します。
- Slackアプリの権限画面で [Allow (許可)] をクリックします。
- Boxアプリの権限画面で [Boxへのアクセスを許可] をクリックします。
- Slack Content Syncカスタムアプリを追加します。
- 管理コンソールを開きます。
- [アプリ] > [カスタムアプリマネージャ] に移動します。
- [アプリの追加] を選択します。
- すべての必須フィールドを入力します。
- [クライアントID] フィールドに値8axm246j2h6emlz59yttvv3wlfvoo2z7を入力します。
- [次へ] をクリックし、情報を確認します。
- すべての設定が正しい場合は [承認] をクリックします。
これで、Slack Content Syncがアプリの一覧に表示されます。
次に、https://account.box.com/app-api/slack-v2/installに移動し、承認プロセスを開始します。
- Slackアプリの権限画面で [Allow (許可)] をクリックします。
- Boxアプリの権限画面で、個人の承認に [スキルルールを管理する] スコープが追加されていることがわかります。 この追加のスコープが必要になるのは、使用するBox管理者アカウントのみです。
- [Boxへのアクセスを許可] をクリックします。
これで、(Slack内のBoxアプリの [Messages (メッセージ)] タブに表示される) Boxアプリのオンボーディングメッセージには、以下の情報が表示されます。
Slackのコンテンツ同期機能が有効になっています。 Box for Slackは、企業のBoxコンテンツに変更が加えられると、Boxのファイル表示を最新の状態に維持します。
Box for Slackは、共有ファイルの更新の監視を1時間以内に開始します。 ファイルの表示は、Slackで最後に投稿されてから1年間、最新の状態が維持されます。
コンテンツ同期機能の非アクティブ化
コンテンツ同期機能を非アクティブ化するには、承認したカスタムアプリを無効にし、Box for Slackを再承認します。
SlackのカスタムファイルストアとしてBoxを設定する
詳細については、こちらの記事を参照してください。
Slack内でのBox File Pickerの有効化
この機能を有効にするには、Box管理コンソールでBox File Picker for Slackを有効化し、さらにSlack AppディレクトリからBox File Pickerアプリを有効にしてください。