各組織は複数のBoxインスタンスを購入することができます。また、買収、合併、分離独立の結果、1つの組織が複数のBoxインスタンスを所有することになる場合もあります。 Boxでは、ユーザーやインスタンスを移行して、1つのBoxインスタンスに統合するための管理者用プロセスを用意しています。
始める前に
リクエストを提出する前に、次の点を考慮してください。
- ユーザーとともに、そのユーザーが所有するコンテンツもすべて移行されます。
- コラボレーション関係 (別のユーザーが所有するフォルダへのアクセス権) もすべて維持されます。ただし、以下の場合は除きます。
- 組織で外部コラボレーションの制限が有効になっていて、招待を受けたユーザーと制限されたドメインのメンバーとの既存の外部コラボレーションが存在する場合、そのユーザーが組織に移行されると、その外部コラボレーションは削除されます。
- 移動元のエンタープライズから移動先のエンタープライズに移行されるカスタマイズ済みの共有リンクは、移行後に機能しなくなります。
- 移行対象のユーザーがファイルとフォルダを合計50,000個以上所有していて、一部のファイルの所有権を他のユーザーに移管する必要がある場合は、Box従業員、ユーザー、または管理者による手作業が必要になる場合があります。
- 移動元のインスタンスに固有の管理コンソール設定は移行されません。 グループは必要に応じて移行できます。
- エンタープライズレポートのデータは、エンタープライズ統合プロセスでは移行されません。 移動元エンタープライズのユーザーに関するレポートが必要な場合は、統合を行う前に [ユーザーアクティビティ] レポートを実行する必要があります。
- 移動先エンタープライズの個人用ストレージ制限を超えるコンテンツを所有するユーザーが移動元エンタープライズに存在する場合、それらのユーザーはストレージ容量の不一致が解消されるまで移行できません。
外部コラボレーションの制限が有効になっている場合のユーザーの移行
組織の外部コラボレーションの制限設定を使用すると、管理者は以下を実行できます。
- 外部コラボレーションを定義したドメインのみに制限する
- 外部コラボレーションを制限しているドメインの例外として、特定のユーザーに外部コラボレーションを許可する
外部コラボレーションの制限が有効になっている組織にユーザーを移行する場合、制限されたドメインのメンバーとの既存の外部コラボレーションが存在するユーザーが移行されると、その外部コラボレーションが削除されます。
既存のコラボレーションを維持するには、ユーザーの移行を開始する前に外部コラボレーションの制限設定を編集して、移行するユーザーの外部コラボレータのドメインが含まれないようにしてください。
Box Consultingによるサポートは必要ですか?
シンプルな移行作業であれば、Boxサポートだけで対処することができます。 ただし、複雑な移行を行う場合や、特殊な要件が存在する場合は、有償のBox Consultingパッケージが必要になることがあります。 Box Consultingによるサポートが必要となる例を以下に示します。
- 移動元と移動先でSSOプロバイダが異なる場合 (AzureとOktaなど)。
- 移動元エンタープライズで展開されているサードパーティ統合 (Salesforce、Netsuiteなど) を、統合後も移動先エンタープライズで利用したい場合。
- 移動元エンタープライズで作成されたカスタムアプリケーションを、統合後も移動先エンタープライズで利用したい場合。
- 移動元エンタープライズで、Governanceパッケージを使用してコンテンツにリテンションポリシーが適用されている場合。
- サポートの営業時間外に統合を完了したい場合 (プレミアサービスのお客様を除く)。
移行の準備が完了したら、サービスリクエストチケットを送信してユーザーの移行をリクエストしてください。
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